COBOL2002 言語 拡張仕様編


25.1.6 プログラム名,クラス名,インタフェース名,メソッド名および利用者定義関数名の日本語指定

プログラム名,クラス名,インタフェース名,メソッド名および利用者定義関数名に日本語が指定できる。

一般規則

  1. プログラム名,クラス名,インタフェース名,メソッド名および利用者定義関数名に日本語を指定できる個所を次に示す。

    (a)COBOL原始プログラム内でのプログラム名,クラス名,インタフェース名,メソッド名および利用者定義関数名

    ただし,-UniObjGenオプションを指定した場合,プログラム名およびメソッド名にUTF-8で多バイトとなる文字が含まれてはならない。

    また,-UniObjGenオプションの指定が前提であるLinux COBOL2002では,プログラム名,クラス名,インタフェース名,メソッド名,および利用者定義関数名にUTF-8で多バイトとなる文字が含まれてはならない。-UniObjGenオプションについては,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」またはマニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」のUnicode機能を参照のこと。

    (b)ccbl2002コマンドラインでの-SimMainプログラム名/-SimSubプログラム名

    (c)テストデバッガで指定するプログラム名

  2. プログラム名に日本語を含んでいる場合,指定できるプログラム名の長さは31文字までである。31文字を超えた場合,31文字をプログラム名とみなす。

  3. 定数以外で指定するプログラム名中の全角文字には等価規則が適用される。

    例を次に示す。

    (例)

    PROGRAM-ID. Pプログラム名A01.は,Pプログラム名A01とみなされる。

    ただし,オプション指定によって,等価規則を適用しないこともできる。詳細については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」またはマニュアル「COBOL2002 使用の手引 手引編」の-EquivRuleオプションを参照のこと。また,定数で指定するプログラム名には,等価規則は適用されない。

  4. 全角文字に,プログラム名の変換規則は適用されない。適用されるのは,半角文字だけである。例を次に示す。

    (例)

    CANCEL ’P文字#文字¥文字@文字−#¥@−’は,'P文字#文字\文字@文字-012_'となる。

【標準仕様との関連】

COBOL2002 言語 標準仕様編」 「7.8 プログラム名段落(PROGRAM-ID)

COBOL2002 言語 標準仕様編」 「10.8.4 CALL文

COBOL2002 言語 標準仕様編」 「10.8.5 CANCEL文