COBOL2002 言語 拡張仕様編


24.1 言語仕様が異なるコンパイラオプション

コンパイラオプションの指定によって言語仕様が異なるものを次に示す。

表24‒1 仕様変更コンパイラオプション

オプション

意味

指定なし

第3,4次規格で翻訳する

-StdVersion,1

第1次規格で翻訳する

-StdVersion,2

第2次規格で翻訳する

-DigitsTrunc

2進項目のけた落とし

-DoubleQuote

アポストロフィか引用符かの指定

-V3Rec,Fixed

VOS3の日本語文字の扱いに合わせて翻訳する(固定長レコードの原始プログラム)

-V3Rec,Variable

VOS3の日本語文字の扱いに合わせて翻訳する(可変長レコードの原始プログラム)

-V3RecFCSpace

空白に対する機能キャラクタの扱い

-V3RecEased,QuoteCheck

-V3Recオプションのチェックを緩和する(定数の分離符のチェック)

-V3RecEased,WordCheck

-V3Recオプションのチェックを緩和する(語またはPICTURE文字列の制限値のチェック)

-IgnoreLCC

レコード先頭の印刷制御文字領域

-JPN,Alnum

日本語項目の扱い

-CompatiV3

VOS3 COBOL85互換を指定する

-VOSCBL

メインフレーム互換機能を有効にする

-H8Switch

数字項目の転記/比較

-Cblctr

CBL-CTR特殊レジスタ

-DebugLine

デバッグ行を有効にする

-Main,System

コマンドインタフェースをC言語のmain関数の形式(argc,argv形式)に合わせる

-TruncCheck

転記のけたの切り捨てチェック

-JPN,V3JPN

日本語項目,日本語編集項目,および日本語文字定数をそれぞれ英数字項目,英数字編集項目,および英数字定数として扱う

-JPN,V3JPNSpace

VOS3 COBOL85のLANGOPT=(D)オプション指定時の日本語項目の扱いと同じとする

-LiteralExtend,Alnum

英数字定数の最大長を拡張する

-IgnoreAPPLY,FILESHARE

APPLY FILE-SHARE句を覚え書きとする

-SpaceAsZero

外部10進項目に空白文字があるとき,ゼロとみなして比較,演算,転記を実行する

注※

詳細については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」または「COBOL2002 使用の手引 手引編」を参照のこと。