COBOL2002 言語 拡張仕様編


15.2 データの表現形式(アドレス操作機能)

〈この節の構成〉

(1) アドレス名

アドレス名は,利用者定義語である。利用者定義語の構成規則に従う。

アドレス名は,データ記述項の作業場所節または局所場所節で,ADDRESSED句を指定することによって定義される。アドレス名には,アドレスが入るための4バイトの記憶領域がとられ,用途がBINARYで符号なし4バイトの項目と同じに扱う(64bit版 COBOL2002では,アドレス名はアドレスが入るための8バイトの記憶領域がとられ,用途がBINARYで符号なし8バイトの項目と同じに扱う)。

アドレス名には,COBOLが取り扱うデータ項目の項類の概念が適用されない。

(2) アドレスデータ項目

アドレスデータ項目は,USAGE句で用途はアドレス(address)と指定された項目である。アドレス名の内容を一時的に退避しておき,それを再びアドレス名に戻すためのものである。

アドレスデータ項目には,COBOLが取り扱うデータ項目の項類の概念が適用されない。