COBOL2002 言語 拡張仕様編


13.5.8 SET文(WINDOW SECTION)

形式

書き方13(画面節(WINDOW SECTION)の属性)

[図データ]

書き方14(バックカーソルキー)

[図データ]

書き方15(ファンクションキー)

[図データ]

書き方16(スクロール)

[図データ]

機能

SET(設定)文はフィールドの属性変更,バックカーソルキーの種類およびファンクションキー処理手続きの有効,無効を決める。

一般規則

書き方13

  1. 一意名13は,画面節で指定した集団項目または基本項目の名前でなければならない。77レベル記述項およびPICTURE句のない基本項目の名前であってはならない。

  2. 一意名13の記述項は,自分自身と上位および下位の記述項に,RULE LINE IS TABLE句を含んでいてはならない。

  3. 表示色の予約語とその意味を次に示す。

    GREEN:緑色

    WHITE:白色

    RED:赤色

    BLUE:青色

    MAGENTA:紫色

    SKY-BLUE:空色

    YELLOW:黄色

    BLACK:黒色

    また,その他の予約語の意味を次に示す。

    HIGH-INTENSITY:高輝度(このシステムでは赤色とする)

    LOW-INTENSITY:低輝度(このシステムでは緑色とする)

    [NO]BLINK:点滅[点滅しない]

    [NO]REVERSE:反転[反転しない]

    PROTECT:保護

    SECRET:非表示

    ATTRIBUTE:一意名自身の属性

  4. 表示色,HIGH-INTENSITY,LOW-INTENSITY,SECRETは,どれか一つだけを指定できる。これらのうちの一つと[NO]BLINK,[NO]REVERSEまたはPROTECTを組み合わせて指定してもよい。ただし,BLINKとSECRETを同時に指定しても,SECRETだけが有効となる。

  5. 書き方13のSET文は,一意名に対するフィールドの属性を各句で指定した属性に変更する。このとき,変更する属性は画面のフィールドの属性だけであり,一意名自身の属性は変更しない。

  6. このシステムではBLINK句を覚え書きとみなす。

    (例1)SET文の使用

               03 A INPUT 〜
                    :
               ACCEPT A FROM WINDOW.
                    |
               入力データのエラーを検出
                    |
               SET FIELD A TO RED REVERSE.           …(1)
               ACCEPT A FROM WINDOW USING ONLY DATA. …(2)

    (1)フィールドのデータを赤色で反転表示するように指定する。ただし,A自身の属性は元のままである。

    (2)フィールドを赤色で反転表示してデータを再入力する。USING ONLY DATAを書かないとA自身の属性が設定されるため,期待する結果が得られない。

    (例2)ATTRIBUTE指定の使用

               03 A INPUT 〜
                    :
               SET FIELD A TO REVERSE.
                    :
               SET FIELD A TO ATTRIBUTE.…(1)

    (1)フィールド属性をA自身の属性に戻す。反転は通常表示に戻る。

書き方14

  1. 整数3は符号のない1〜2けたの数字で,その値は0〜24でなければならない。

  2. 書き方14のSET文はバックカーソルキーを設定または解除する。整数に1〜24を指定すると,次のファンクションキーをバックカーソルキーとして設定する。

    整数3の値

    対応するファンクションキー

    1

    [PF1]キー

    2

    [PF2]キー

    :

    :

    24

    [PF24]キー

    整数3に0を指定すると,バックカーソルキーを解除する(バックカーソルキーとして設定したファンクションキーを通常の終了キーに戻す)。

  3. オペレータがバックカーソルキーを打けんしたときの動作を次に示す。

    • カーソルが入力フィールドの先頭にある場合

      直前(直前に入力フィールドがないときは最後)の入力フィールドの先頭にカーソルを位置づけて,データの入力を持つ。

    • カーソルが入力フィールドの途中にある場合

      そのフィールドの先頭にカーソルを位置づけて,データの入力を待つ。

  4. バックカーソルキーとして設定したファンクションキーは,終了キーとして用いることはできない。

書き方15

  1. OFFを指定した場合,SET文で指定したファンクションキーに対応するファンクションキー処理手続きは無効(制御はファンクションキー処理手続きには移らないで,フィールド処理手続きに移る)となる。

  2. ONを指定した場合,SET文で指定したファンクションキーに対応するファンクションキー処理手続きは有効(制御はファンクションキー処理手続きに移る)となる。

書き方16

  1. このシステムは書き方16を覚え書きとみなす。

【標準仕様との関連】

COBOL2002 言語 標準仕様編」 「10.8.43 SET文