COBOL2002 言語 拡張仕様編


13.5.5 ERASE文(WINDOW SECTION)

形式

[図データ]

機能

ERASE(消去)文は画面またはフィールドを消去する。

一般規則

  1. 一意名1は画面節で指定した01〜49レベルのデータ項目の名前でなければならない。77レベル記述項およびPICTURE句のない基本項目の名前であってはならない。ただし,ERASE ATTRIBUTEの場合は,77レベルおよびPICTURE句のない基本項目を指定してもよい。

  2. ALL WINDOW指定は画面全体を消去する。

  3. ALL UNPROTECTED FIELD指定は,画面すべての非保護フィールド(入力または入出力フィールド)を空白文字で消去する。

  4. UNPROTECTED FIELD指定には次の規則を適用する。

    • 一意名1が集団項目のとき,その集団に属するすべての非保護フィールドを空白文字で消去する。

    • 一意名1が基本項目のとき,その非保護フィールドを空白文字で消去する。

  5. FIELD指定には次の規則を適用する。

    • 一意名1が集団項目のとき,その集団に属するすべてのフィールドを空白文字で消去する。

    • 一意名1が基本項目のとき,そのフィールドを空白文字で消去する。

  6. ALL WINDOW以外の指定は,フィールドのデータだけを消去する。フィールド属性は元の値のままである。

  7. ATTRIBUTE指定には次の規則を適用する。

    • 一意名1が集団項目のとき,その集団に属するすべてのフィールドのデータとフィールド属性を消去する。

    • 一意名1が基本項目のとき,そのフィールドのデータとフィールド属性を消去する。

    • 一意名1が77レベル記述項またはPICTURE句のない基本項目のとき,けい線,色,拡大のフィールド属性を消去する。

(例)ERASE文の指定
       02 A.
         03 B INPUT 〜
         03 C OUTPUT 〜
         03 D I-O 〜
            :
           ERASE UNPROTECTED A. …(1)
           ERASE FIELD A.       …(2)

(1)はBとDを消去する。(2)はB,CおよびDを消去する。