COBOL2002 使用の手引 手引編


35.3.4 少量データ

〈この項の構成〉

(1) CBLDATE

システムから受け取る西暦年月日を,yyyymmdd(yyyyは西暦の年,mmは月,ddは日)の8けたの形式で指定します。

詳細は,「10.2.3 日付や時刻を取得するACCEPT文」の「(2) ACCEPT文で取得する日付の変更」を参照してください。

(2) CBLDAY

ACCEPT文でシステムから受け取る西暦年,および通年日をyyyyddd(yyyyは西暦の年,dddは通年日)の7けたの形式で設定します。

詳細は,「10.2.3 日付や時刻を取得するACCEPT文」の「(2) ACCEPT文で取得する日付の変更」を参照してください。

(3) CBLSTDIOLVL

DISPLAY文によってデータを標準出力(stdout),または標準エラー出力(stderr)に出力する場合,COBOL実行時ライブラリが使用するシステム入出力関数のレベルを指定します。

形式
CBLSTDIOLVL=OUTLOW:ERRLOW
規則
  • 複数のオプションを指定する場合は,各オプションをコロン(:)で区切って指定してください。また,同じオプションを複数指定した場合,後に設定した値が有効となります。

  • 環境変数CBLSTDIOLVLに指定する文字列の長さは,1,024バイト以内でなければなりません。1,024バイトを超える文字列を指定した場合は,メッセージが出力され,環境変数CBLSTDIOLVLの指定は無効となります。

環境変数CBLSTDIOLVLは,標準出力または標準エラー出力を高水準システム入出力関数の使用が制限される出力先に変更しているときに指定します。

環境変数CBLSTDIOLVLにERRLOWまたはOUTLOWを指定した場合,DISPLAY文でエラーが発生してもプログラムの実行を継続します。また,エラー発生時のDISPLAY文の出力データをCOBOLログファイルに出力します。

標準出力または標準エラー出力の出力先を変更しない場合は,環境変数CBLSTDIOLVLを指定する必要はありません。環境変数CBLSTDIOLVLの指定条件と機能の詳細については,「10.2.5 システム入出力関数レベルの指定」を参照してください。

設定できるオプションを次に示します。次に示すオプション以外は無効となります。

(a) OUTLOW/OUTHIGH

OUTLOWを指定した場合,出力先が標準出力(stdout)のDISPLAY文実行時,低水準システム関数を使用してデータを出力します。OUTHIGHを指定した場合,高水準システム関数を使用します。標準値はOUTHIGHになります。

(b) ERRLOW/ERRHIGH

ERRLOWを指定した場合,出力先が標準エラー出力(stderr)のDISPLAY文実行時,低水準システム関数を使用してデータを出力します。ERRHIGHを指定した場合,高水準システム関数を使用します。標準値はERRHIGHになります。

(4) CBL_STOPNOADV

環境変数CBL_STOPNOADVにYESを指定すると,STOP定数文を実行したとき,実行時メッセージIDと,定数の直後の改行文字が出力されません。

詳細は,「10.2.6 STOP文」を参照してください。

(5) CBL_SYSIN

FROM SYSIN指定時のACCEPT文で入力ファイル名を指定します。

詳細は,「10.2.2 外部からのデータを入力するACCEPT文」の「(1) 標準転記によるACCEPT文」を参照してください。

(6) CBL_SYSOUT

UPON SYSOUT指定時のDISPLAY文で出力ファイル名を指定します。

詳細は,「10.2.4 DISPLAY文によるデータの出力」を参照してください。

(7) CBL_SYSPUNCH

UPON SYSPUNCH指定時のDISPLAY文で出力ファイル名を指定します。

詳細は,「10.2.4 DISPLAY文によるデータの出力」を参照してください。

(8) CBL_SYSSTD

FROM SYSSTD指定時のACCEPT文で入力ファイル名を指定します。

詳細は,「10.2.2 外部からのデータを入力するACCEPT文」の「(1) 標準転記によるACCEPT文」を参照してください。