36.11 テストデバッグ機能
テストデバッガは,TDコマンドなどでプログラムの実行を制御しながらプログラムをテストしたり,デバッグしたりする機能です。テストデバッガで,プログラムの実行を実行文単位に中断し,データ項目に対して値を表示,代入,比較してデバッグできます。また,未完成のプログラムをテストできます。
テストデバッガには,ラインモードとバッチモードの二つの方法があります。
ラインモードでは,TDコマンドを入力することによって,対話的にテストしたり,デバッグしたりできます。ラインの入出力だけなので,応答の速いテストデバッグができます。
バッチモードでは,あらかじめ,実行したいTDコマンドをファイルにまとめて記述しておき,そのファイルを入力して起動することによって,一括してテストデバッグを実行する方法です。TDコマンドを記述したファイルを指定した起動コマンドを入力すると,ファイルに記述されたTDコマンドを一括して実行します。一度実行を開始すれば,利用者の操作を必要としないので,効率良く大量のプログラムがテストできます。
テストデバッグ機能の詳細については,マニュアル「COBOL2002 使用の手引 操作編」を参照してください。
- 〈この節の構成〉
(1) デバッグ機能
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実行プログラムの中断
プログラムの実行を実行文単位に中断し,データの代入などができます。
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実行の制御
設定した中断点などに基づき実行できます。機能の概要についてはマニュアル「COBOL2002 使用の手引 操作編」を参照してください。
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データの操作
COBOLプログラムのデータに対して,値の表示,値の代入,比較ができます。
(2) テスト機能
未完成のプログラムを単体でテストできます。呼び出し元のプログラム,呼び出し先のプログラム,ファイル,またはDC(データコミュニケーション)を,TDコマンドによってシミュレーションできます。