COBOL2002 使用の手引 手引編


36.10 DISPLAY文による一意名の16進ダンプ表示

DISPLAY文での表示では,英数字項目に印字不可能文字が設定されている場合や,2進項目にPICTURE句のけた数を超えて値が格納されている場合には,内容を確認できないことがあります。このような場合に,一意名の格納値を16進ダンプ表示すると,一意名の内容を確認できます。

一意名の格納値をバイト単位で16進ダンプ表示するときは,DISPLAY文にIN DATA DUMPを指定します。

DISPLAY文の言語仕様については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編」を参照してください。

各データ属性を16進ダンプ表示したときの表示例を次の表に示します。

表36‒4 データ属性を16進ダンプ表示したときの表示例

データ属性

16進ダンプ表示の例

格納されている定数値

表示形式

集団項目,英字項目,英数字項目,英数字編集項目

'ABCD'

41424344

日本語項目,日本語編集項目

N'あいう'

82a082a282a4

外部10進項目

+123

313233

内部10進項目

+123

123c

数字編集項目

+12.3

2b31322e33

2進項目,COMP-X項目,アドレス名,アドレスデータ項目,ポインタ項目

値10(H'0000000A')が4バイトの領域に格納されている場合

ビッグエンディアンの場合

0000000a

リトルエンディアンの場合

0a000000

外部浮動小数点項目

+0.25E+0

2b322e35452d3031

内部浮動小数点項目

+0.25E+0

ビッグエンディアンの場合

3e800000

リトルエンディアンの場合

0000803e

外部ブール項目

B'010'

303130

内部ブール項目

B'010'

40