COBOL2002 使用の手引 手引編


36.2.1 異常終了時要約情報リストの内容

異常終了時要約情報リストに出力される情報を,次に示します。

なお,次の説明中の「行番号」とは,コンパイルリストに示された行番号のことを指します。

最終実行文情報

異常終了したプログラムの名称,コンパイル日時,行番号,欄が出力されます。

注※

プログラムの名称には,プログラムの種類によって次のどれかが表示されます。

  • 関数名

  • クラス名/メソッド名

  • プログラム名

呼び出し元プログラムトレース

CALL文またはINVOKE文で呼び出されたプログラム(内側のプログラムと最外側のプログラムの呼び出しも含む)で異常終了した場合,呼び出し元のプログラムの名称とCALL文またはINVOKE文の行番号が出力されます。

注※

プログラムの名称には,プログラムの種類によって次のどれかが表示されます。

  • 関数名

  • クラス名/メソッド名

  • プログラム名

シグナル種別

シグナルの種別とその意味が出力されます。シグナル種別については,「36.9 シグナル」を参照してください。

トレースバック情報(-DebugInf,Traceオプション指定時だけ出力)

異常終了するまでに実行の対象となったプログラムの名称と行番号が出力されます。詳細は,「36.2.2 トレースバック表示」を参照してください。

注※

プログラムの名称には,プログラムの種類によって次のどれかが表示されます。

  • 関数名

  • メソッド名

  • プログラム名

環境変数情報

異常終了時の実行時環境変数の名称と指定値が出力されます。環境変数情報については,「36.2.3 環境変数情報表示」を参照してください。

出力例

異常終了時要約情報リストの出力例を,次に示します。

[図データ]

1.異常終了時要約情報リストの先頭に出力されるリストヘッダの内容を次に示します。

COBOL2002

COBOL2002を示します。

(X)

COBOL2002の識別記号を示します。詳細は「付録K.2 このマニュアルでの表記」を参照してください。

VV-RR

COBOL2002のバージョン番号を示します。

YYYY-MM-DD

異常終了したプログラムの実行日付(年-月-日)を示します。

HH:MM:SS

異常終了したプログラムの実行時刻(時:分:秒)を示します。

2.-DebugInf,-DebugInf,Trace,-DebugCompati,-DebugData,-TDInf,-CVInf,-DebugRangeのどれかのオプションを指定した場合,最終実行文情報,およびCALL文またはINVOKE文のトレース情報が出力されます。

3.-DebugInf,Traceオプションを指定した場合,トレースバック情報が出力されます。

4.-DebugInf,-DebugInf,Trace,-DebugCompati,-DebugData,-TDInf,-CVInf,-DebugRangeのどれかのオプションを指定した場合,環境変数情報を出力します。

なお,1行が79カラムを超える場合は,改行します。

注意事項

最適化によって,最終実行文情報の行番号に数行のずれが発生したり,0になることがあります。正しい行番号/欄の情報を出力するには,コンパイル時に-Optimize,0オプションを指定して最適化を抑止する必要があります。