COBOL2002 使用の手引 手引編


35.3.10 オブジェクト指向

〈この項の構成〉

(1) CBLGCINTERVAL

前回のガーベジコレクションの終了時から,インスタンスオブジェクトの生成によってメモリ使用量がどれだけ増加するとガーベジコレクションを開始するかを指定します。

規則
  • 指定できるバイト数の値は,0〜2,147,483,647です。この値以外が指定されたときは,65,535バイトが仮定されます。

  • 環境変数CBLGCINTERVALを指定しなかった場合は,65,535バイトが仮定されます。

  • 指定できる値のけた数は,10けた以内です。10けたを超えているときは,65,535バイトが仮定されます。

指定例

ガーベジコレクションの実行間隔を32,768バイトにする例を次に示します。

CBLGCINTERVAL=32768
export CBLGCINTERVAL
注意事項

この環境変数の指定値を大きく設定した場合,メモリ資源を多く使用しますが,実行性能は向上する傾向にあります。指定値を小さく設定した場合,実行性能は向上しませんがメモリ資源を節約できます。アプリケーションの性質や環境を考慮に入れて指定してください。

(2) CBLGCSTART

ガーベジコレクタの開始条件である,インスタンスオブジェクトの生成によるメモリ使用量の累積値を指定します。メモリ使用量の累積が,指定された値以上になったときガーベジコレクションが実行されます。

規則
  • 指定できるバイト数の値は,0〜2,147,483,647です。この値以外が指定されているときは,524,288バイトが仮定されます。

  • 環境変数CBLGCSTARTを指定しなかった場合は,524,288バイトが仮定されます。

  • 指定できる値のけた数は,10けた以内です。10けたを超えているときは,524,288バイトが仮定されます。

指定例

ガーベジコレクションの開始条件のメモリ使用量を65,536バイトにする例を次に示します。

CBLGCSTART=65536
export CBLGCSTART
注意事項

この環境変数の指定値を大きく設定した場合,メモリ資源を多く使用しますが,実行性能は向上する傾向にあります。指定値を小さく設定した場合,実行性能は向上しませんがメモリ資源を節約できます。アプリケーションの性質や環境を考慮に入れて指定してください。