COBOL2002 使用の手引 手引編


32.5.6 他製品との連携の設定

他製品との連携を設定するコンパイラオプションについて,説明します。

〈この項の構成〉

(1) -SQLオプション

(a) 形式

-SQL,{XDM|ODBC〔,NoCont〕}
-noSQL

(b) 機能

-SQL,XDM

リレーショナルデータベース(XDM/RD)操作シミュレーション機能を使用する場合に指定します。このオプションを指定すると,VOS3 XDM/RDのSQLは覚え書きとみなされます。

-SQL,ODBC(Linuxで有効)

埋め込みSQL文をODBCインタフェース機能で実行する場合に指定します。このオプションを指定すると,埋め込みSQL文を使用して,ODBCインタフェース機能でデータベースにアクセスします。

-SQL,ODBC,NoCont(Linuxで有効)

埋め込みSQL文をODBCインタフェース機能で実行する場合で,SQL構文内の浮動継続指示子を有効としないときに指定します。

-noSQL

-SQLオプションの指定を打ち消します。

(c) 注意事項

  • Linuxでは,-SQL,XDMオプションと-SQL,ODBCオプションを同時に指定した場合,あとに指定したオプションが有効となります。

(2) -SQLDispオプション(Linuxで有効)

(a) 形式

-SQLDisp
-noSQLDisp

(b) 機能

-SQLDisp

埋め込みSQL文に,用途が表示用のデータ項目を指定できるようにします。

このオプションを指定すると,データベースアクセス機能で,埋め込み変数の定義に次に示すデータ記述項を指定できます。埋め込みSQL文では,これらの項目が占めるバイト数分と同じバイト数を占める,英数字項目の埋め込み変数として使用できます。

  • 英字項目

  • 〔SIGN IS〕 LEADING SEPARATE CHARACTERの指定がない外部10進形式の数字項目

  • 英数字編集項目

  • 数字編集項目

  • 日本語項目

  • 日本語編集項目

  • 外部ブール項目

  • 外部浮動小数点項目

-noSQLDisp

-SQLDispオプションの指定を打ち消します。

(3) -RDBTranオプション(AIXで有効)

(a) 形式

-RDBTran
-noRDBTran

(b) 機能

-RDBTran

翻訳単位中に記述されたCOMMIT文,ROLLBACK文を,HiRDBによる索引編成ファイルに対して適用します。また,HiRDBによる索引編成ファイル入出力機能に対するライブラリのリンクを行います。詳細は,「6.9.6 プログラムのコンパイルと実行」を参照してください。

なお,このオプションを指定するとデータコミュニケーション(DC)機能,およびDCシミュレーション機能は使用できません。

また,このオプションを指定しないと,COMMIT文,ROLLBACK文は,DC機能に対して適用されます。

-noRDBTran

-RDBTranオプションの指定を打ち消します。

(4) -XMAPオプション(AIX(32)で有効)

(a) 形式

-XMAP,LinePrint
-noXMAP

(b) 機能

-XMAP,LinePrint

XMAP3を使用して,順編成ファイルをプリンタに出力するときに指定します。このとき,次の印刷機能も使用できます。

  • 書式オーバレイ(APPLY FORMS-OVERLAY句)

  • 印刷制御付き(CHARACTER TYPE句)

COBOLプログラム中にAPPLY FORMS-OVERLAY句またはCHARACTER TYPE句があっても,-XMAP,LinePrintオプションの指定がなければ,これらの句は覚え書きとなります。

これらの印刷機能の詳細については,「8 プリンタへのアクセス」の該当する節を参照してください。

-noXMAP

-XMAPオプションの指定を打ち消します。