COBOL2002 使用の手引 手引編


6.9.6 プログラムのコンパイルと実行

HiRDBによる索引編成ファイルを使用するプログラムのコンパイル,および実行方法について説明します。

〈この項の構成〉

(1) プログラムのコンパイル方法

HiRDBによる索引編成ファイルを使用するプログラムのコンパイル方法を,次に示します。

形式(COMMIT/ROLLBACK文をHiRDBによる索引編成ファイルに適用しない場合)
ccbl2002 ファイル名 …
形式(COMMIT/ROLLBACK文をHiRDBによる索引編成ファイルに適用する場合)
ccbl2002 -RDBTran ファイル名 …
注意事項
  • HiRDBによる索引編成ファイルを使用するプログラムのコンパイル時には,コンパイラ環境変数CBL_RDBSYSの指定も必要です。詳細は「6.9.1 プログラムの作成方法」を参照してください。

  • COMMIT/ROLLBACK文は,-RDBTranオプションの指定がある場合や,翻訳単位にHiRDBによる索引編成ファイルの入出力の指定がある場合はHiRDBによる索引編成ファイルに適用されます。ただし,DCシミュレーション機能と混在する場合はエラーとなります。それ以外はDCシミュレーション機能に適用されます。

    -RDBTranオプションの指定と,プログラムの記述によるCOMMIT/ROLLBACK文の扱いを次に示します。

    表6‒8 -RDBTranオプションの指定とCOMMIT/ROLLBACK文の扱い

    プログラムの記述

    通信節

    ファイル管理記述項

    HiRDBによる索引編成ファイル(RDB)あり

    HiRDBによる索引編成ファイル(RDB)なし

    オプションの指定

    -RDBTran指定あり

    データコミュニケーション機能なし

    RDBに適用

    RDBに適用

    データコミュニケーション機能あり

    Sレベルエラー

    Sレベルエラー

    -RDBTran指定なし

    データコミュニケーション機能なし

    RDBに適用

    DCに適用

    データコミュニケーション機能あり

    Sレベルエラー

    DCに適用

    (凡例)

    RDBに適用:HiRDBによる索引編成ファイルのCOMMIT/ROLLBACK文となる

    DCに適用:DCシミュレーション機能のCOMMIT/ROLLBACK文となる

    Sレベルエラー:コンパイル時に重大エラーとなる

(2) プログラムのリンク

HiRDBによる索引編成ファイルを使用するプログラムのリンクは,ccbl2002コマンド,ccコマンドまたはldコマンドでHiRDBのライブラリを指定する必要があります。詳細は「34.1.3 ccbl2002コマンドの-lオプション」および「34.1.5 ccコマンドおよびldコマンドの-lオプション」を参照してください。

(3) プログラムの実行方法

HiRDBによる索引編成ファイルを使用するプログラムは,次の手順で実行してください。

  1. HiRDBのサーバを起動する

  2. HiRDBのクライアントの環境変数で,PDHOST,PDUSER,PDNAMEPORTの値をサーバ環境に合わせて設定する

  3. HiRDBによる索引編成ファイルを使用したCOBOLプログラムを実行する