COBOL2002 使用の手引 手引編


29.4.2 CBLABN

CBLABNサービスルーチンは,利用者がプログラムを異常終了させるときに呼び出すものです。このサービスルーチンを実行すると,引数1に指定した要因コードと実行時メッセージを表示し,実行プロセスが異常終了します。

形式
CALL 'CBLABN' USING 引数1
引数

引数1には,異常終了時の要因コードを2バイトの2進項目で指定します。

戻り値

なし。

規則
  • このサービスルーチンは,COBOLプログラムだけから呼び出せます。

  • このサービスルーチンは呼び出し元に制御を戻しません。

  • VOS3 COBOL85との互換性を保つ必要があるときは,引数1の要因コードは0〜4,095の範囲で指定します。

使用例
       IDENTIFICATION DIVISION.
       PROGRAM-ID. SAMPLE1.
           :
       WORKING-STORAGE SECTION.
       01 AB-CODE PIC S9(4) USAGE COMP. …1.
           :
       PROCEDURE DIVISION.
           :
           MOVE 100 TO AB-CODE.  …2.
           CALL 'CBLABN' USING AB-CODE.   …3.
           :
  1. 異常終了時の要因コードを2バイトの2進項目で指定します。

  2. 異常終了時の要因コードを設定します。

  3. CBLABNサービスルーチンを呼び出します。