COBOL2002 操作ガイド


17.5 COBOL2002情報抽出ツールのメッセージ

〈この節の構成〉

(1) メッセージレベル

COBOL2002情報抽出ツールでは,メッセージテキストに[xxx]の形式でメッセージレベルを出力します。メッセージレベルには「ERR」と「INF」があります。それぞれの意味を次に示します。

(2) メッセージレベルが「ERR」のメッセージの一覧

メッセージレベルが「ERR」のメッセージを次に示します。メッセージ中の可変の埋め字部分は*** n ***(nは数字)で示します。

メッセージテキスト

メッセージの説明

[ERR] :COBOL2002が正しくインストールされていません。
    [対処]
     COBOL2002情報抽出ツールを起動できる環境が整っていませんの
     で,COBOL2002を再インストールしてください。

COBOL2002がインストールされていない環境でcbl2kinfoextraコマンドを実行した場合に出力されます。

[ERR] :オプション"**** 1 ****"は指定できません。
    <cbl2kinfoextraコマンドの一般形式>
    cbl2kinfoextra 入力ファイル名  ・・・
    または,
    cbl2kinfoextra [{-Help|-?}]
    [対処]
     コマンドの一般形式に示す正しいオプションを指定してくださ
     い。

指定できないオプションを指定した場合に出力されます。

**** 1 ****

指定されたオプション名

[ERR] :入力ファイルは抽出対象ファイルではありません。または壊れてい
    るおそれがあります。
    [対処]
     入力ファイル名には,以下のどれかのファイルを指定してくださ
     い。指定している場合は,ファイルが壊れていないか確認してく
     ださい。
     ・プロセスダンプ
     ・オブジェクトファイル(.obj)/標準ライブラリ(.lib)
     ・実行可能ファイル(.exe)/DLLファイル(.dll)
     ・COBOL2002の入出力機能で作成したファイル

入力ファイルがCOBOL2002情報抽出ツールの対象ファイルでない場合に出力されます。

[ERR] :必要なメモリが確保できません。
    [対処]
     不要なプログラムを終了後に,コマンドを再実行してください。

抽出処理をするために必要なメモリが確保できない場合に出力されます。

[ERR] :入力ファイルにアクセスできません。
    [対処]
     以下の情報をもとに,エラーの原因を調査してください。
     **** 1 ****

入力ファイルにアクセスできない場合に出力されます。

**** 1 ****
  • オープンエラーの場合:OPEN Error = nnnnnnnn

  • 読み込みエラーの場合:READ Error = nnnnnnnn

  • 位置づけエラーの場合:SEEK Error = nnnnnnnn

nnnnnnnn:GetLastError()のエラー番号

[ERR] :入力ファイルのファイル情報が取得できません。
    [対処]
     以下の情報をもとに,エラーの原因を調査してください。
     **** 1 ****

入力ファイルのファイル情報が取得できない場合に出力されます。

**** 1 ****
  • 入力ファイルが存在しないか,パスが誤っています。

  • 入力ファイルにフォルダが指定されています。

  • ファイル情報へのアクセスが許可されていません。Error = nnnnnnnn

nnnnnnnn:Errnoのエラー番号

(3) メッセージレベルが「INF」のメッセージの一覧

メッセージレベルが「INF」のメッセージを次に示します。メッセージ中の可変の埋め字部分は*** n ***(nは数字)で示します。

メッセージテキスト

メッセージの説明

[INF] :COBOL2002情報は含まれていません。

入力ファイルはCOBOL2002情報抽出ツールの対象ファイルであるが,ファイルの中にCOBOL2002情報が含まれていない場合に出力されます。

[INF] :COBOL85で作成されたファイルです。COBOL2002で再作成することを
    推奨します。

入力ファイルのOBJ/LIB/EXE/DLLにCOBOL85のオブジェクトが含まれている場合に出力されます。

[INF] :入力ファイルから正しい最大レコード長,最小レコード長が取得で
    きません。エンディアンがWindowsと異なるOSで作られたファイル
    のおそれがあります。

順編成ファイルの場合に,ビッグエンディアン形式のファイルを入力ファイルに指定したときに出力されます。

[INF] :入力ファイルから正しい最大レコード長,最小レコード長,最大ス
    ロット番号が取得できません。エンディアンがWindowsと異なるOS
    で作られたファイルのおそれがあります。

相対編成ファイルの場合に,ビッグエンディアン形式のファイルを入力ファイルに指定したときに出力されます。

[INF] :領域破壊を検知しました。抽出情報は正しくないおそれがありま
    す。
    スレッドID = **** 1 ****
    領域破壊されたプログラム名 = **** 2 ****
    領域破壊したおそれのあるプログラム名 = **** 3 ****

領域が壊れているため,COBOL2002情報が抽出できなくなった場合に出力されます。

**** 1 ****

領域破壊されたプログラムが動作していたスレッドID。

「抽出COBOL情報」の「スレッド情報」に出力されたスレッドIDに対応しています。

**** 2 ****

領域破壊された領域を使用していたプログラム名。

ただし,プログラム名が特定できない場合は「***」と出力されます。

**** 3 ****

領域破壊したおそれのあるプログラム名。

ただし,領域破壊したおそれのあるプログラム名が不明の場合は「***」と出力されます。

なお,**** 1 ****プログラムから呼び出されている別のプログラムで領域破壊した場合も「***」と出力されます。