COBOL2002 操作ガイド


17.3.2 実行可能ファイル,DLLファイルからの抽出情報

入力ファイル名に実行可能ファイル,DLLファイルを指定した場合,「抽出COBOL情報」には,実行可能ファイル,DLLファイル中のCOBOL2002情報を抽出した結果(ソースファイル,プログラム情報)が出力されます。

出力形式

[図データ]

実行可能ファイル,DLLファイルからの抽出情報の説明

情報抽出ツール出力結果リストの「抽出COBOL情報」に出力される項目を次に示します。

項目

内容

ソースファイル

ソースファイル名(ファイル格納フォルダパスは含まれない)

COBOL85で作成されたオブジェクトの場合はソースファイル名を取得できないため「***」と出力される

COBOL製品バージョン

COBOL製品のバージョン。「COBOL製品の名称△COBOL製品のバージョン」の形式で出力される(△は半角空白)

COBOL製品の名称には次のどれかが出力される

  • Windows(x86) COBOL2002

  • Windows(x64) COBOL2002

  • Windows COBOL85

(例)

Windows(x86) COBOL2002 01-01

コンパイル日時

コンパイルした日時

コンパイラオプション

入力ファイルに含まれるオブジェクトがCOBOL2002で作成されていた場合

COBOL2002形式のコンパイラオプション

入力ファイルに含まれるオブジェクトがCOBOL85で作成されていた場合

COBOL85形式のコンパイラオプション

プログラム情報

シンボル情報

シンボル情報(COBOLプログラム以外の関連するプログラム情報を含む)

関連DLL一覧

実行可能ファイル,DLLファイルに直接依存しているDLLの一覧(COBOLプログラム以外の関連するプログラム情報を含む)

動的なリンクで動的にリンクするDLLは出力されない

注※

COBOLプログラムのオブジェクトから抽出した情報がそのまま出力されます。COBOLプログラムのオブジェクトには,コンパイル時に指定したオプションの一部の情報しか格納されていないため,情報抽出ツール出力結果リストに出力されたコンパイラオプションを指定しても,同じオブジェクトを作成できないことがあります。

また,コンパイル時にCOBOL2002が仮定するオプションが出力されることがあります。COBOL2002が仮定するオプションについては,「2.3 コンパイラオプション」を参照してください。

出力例
 COBOL2002 (X) 04-40    ***情報抽出ツール出力結果リスト*** 2021-08-26
 
■ファイル基本情報
 入力ファイルのパス      :D:\temp\sample_main.exe
 入力ファイルのサイズ    :13824バイト
 入力ファイルの更新日時  :2021-02-08 20:27:38
 
■抽出COBOL情報
----------------------------------------------------------------------
 
■ソースファイル          :sample_main.CBL
 COBOL製品バージョン     :Windows(x86) COBOL2002 04-30
 コンパイル日時          :2021-02-08 20:27:38
 コンパイラオプション    :-JPN,Alnum -Optimize,1 -Main,System
 
■ソースファイル          :sample_sub.CBL
 COBOL製品バージョン     :Windows(x86) COBOL2002 04-30
 コンパイル日時          :2021-02-08 20:26:21
 コンパイラオプション    :-MainNotCBL -JPN,Alnum -Optimize,2
 
■プログラム情報
 シンボル情報            :
  @compile@info@TEST32_MAIN
  @compile@info@TEST32_SUB
  TEST32_MAIN@TD@CBL02
  TEST32_SUB@TD@CBL02
  CblMain
  TEST32_SUB
 関連DLL一覧             :
  cbl85rt.dll
  KERNEL32.dll
  VCRUNTIME140.dll
  api-ms-win-crt-runtime-l1-1-0.dll
  api-ms-win-crt-math-l1-1-0.dll
  api-ms-win-crt-stdio-l1-1-0.dll
  api-ms-win-crt-locale-l1-1-0.dll
  api-ms-win-crt-heap-l1-1-0.dll
----------------------------------------------------------------------