13.1.7 その他の注意事項
(1) ファイルの書き込み時の制約
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複数の開発マネージャまたはccbl2002コマンドによって,同時にビルドをした場合は,コンパイラが生成する次のファイルは,あとから生成されたファイルが有効になります。
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プログラム情報ファイル
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同時に複数のカバレージ情報の蓄積をした場合,プログラムの終了後に,プログラム情報ファイルに書き込みを同時にすると,エラーになるときがあります。
(2) プログラム情報ファイルのエラーについて
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COBOL2002以外で作成されたプログラム情報ファイルをカバレージ情報の表示,またはカバレージ情報の操作の対象に指定した場合は,KCCC4416T-Eのエラーメッセージを出力し,カバレージ情報の表示,またはカバレージ情報の操作の対象にしません。
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COBOL2002ではあるが,別のシステムで作成されたプログラム情報ファイルをカバレージ情報の表示,またはカバレージ情報の操作の対象に指定した場合は,KCCC4437T-Eのエラーメッセージを出力し,カバレージ情報の表示,またはカバレージ情報の操作の対象にしません。
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別のシステムで作成されたプログラム情報ファイルをカバレージ情報の表示,またはカバレージ情報の操作の対象に指定した場合は,エラーメッセージを出力し,カバレージ情報の表示,またはカバレージ情報の操作の対象にしません。
(3) カバレージで動作させるプログラムについての注意事項
カバレージは,デバッグ対象プログラムを自身と同じ権限で動作させます。
このため,カバレージを標準権限で起動させた場合と,管理者権限で起動させた場合とで,権限の違いによって実行結果が変わることがあります。また,カバレージは,デバッグ対象プログラムを実行させたい権限で実行しなければなりません。特に,デバッグ対象プログラムに管理者権限を設定している場合は,必ずカバレージを管理者権限で実行しなければなりません。標準権限で実行した場合は,デバッグ対象プログラムの起動に失敗します。
デバッグ対象プログラムの実行権限について,次に示します。
カバレージの実行権限 |
デバッグ対象プログラムの設定 |
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標準権限 |
管理者権限 |
|
標準権限 |
標準権限で動作する |
起動に失敗する |
管理者権限 |
管理者権限で動作する |
管理者権限で動作する |