4.4.2 ファイルのオープン
- 〈この項の構成〉
(1) 開く
(2) 特殊文字を含んだファイルを開いた場合
COBOLエディタは,特殊文字(NULLや垂直タブなど)を含んだファイルを開けません。このようなファイルを開こうとした場合,特殊文字を削除するかしないかを問い合わせるメッセージが表示されます。特殊文字を取り除いてファイルを開きたい場合は,[はい]を選んでください。特殊文字を削除したくない場合は,[いいえ]を選んでファイルを開く処理を中止してください。
COBOLエディタが特殊文字と認識する文字コードを,次に示します。
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X'00'〜X'08',X'0B',X'0E'〜X'1F',X'7F',X'FD'〜X'FF'
シフトJISのマルチバイト文字として正しくないコードやシフトJISの範囲内でも文字として割り当てられていないコードは,不当文字とみなして,削除対象になります。文字として割り当てられていないコードを次に示します。
前半バイト |
後半バイト |
---|---|
X'81' |
X'AD',X'AE',X'AF',X'B0'〜X'B7',X'C0'〜X'C7',X'CF'〜X'D9',X'E9'〜X'EF',X'F8'〜X'FB' |
X'82' |
X'40'〜X'4E',X'59'〜X'5F',X'7A'〜X'7E',X'80',X'9B'〜X'9E',X'F2'〜X'FC' |
X'83' |
X'97'〜X'9E',X'B7'〜X'BE',X'D7'〜X'FC' |
X'84' |
X'61'〜X'6F',X'92'〜X'9E',X'BF'〜X'FC' |
X'85' |
X'40'〜X'7E',X'80'〜X'FC' |
X'86' |
X'40'〜X'7E',X'80'〜X'FC' |
X'87' |
X'5E',X'76'〜X'7D',X'9D'〜X'FC' |
X'88' |
X'40'〜X'7E',X'80'〜X'9E' |
X'98' |
X'73'〜X'7E',X'80'〜X'9E' |
X'EA' |
X'A5'〜X'FC' |
X'EB' |
X'40'〜X'7E',X'80'〜X'FC' |
X'EC' |
X'40'〜X'7E',X'80'〜X'FC' |
X'EE' |
X'ED'〜X'EE' |
X'EF' |
X'40'〜X'7E',X'80'〜X'FC' |
X'FC' |
X'4C'〜X'7E',X'80'〜X'FC' |
(3) 注意事項
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COBOLエディタでは,文字コードにシフトJISを使用している日本語テキストファイルだけを開きます。EUC,UnicodeなどのシフトJIS以外の文字コードを使用しているテキストファイルは,使用できません。
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開発マネージャからCOBOLエディタを起動した場合で,ファイル中に特殊文字が含まれているとき,特殊文字を削除するかしないかの問い合わせのダイアログボックスに長時間応答しないと,COBOLエディタの起動がキャンセルされます。
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HiRDB埋め込み型UAP(*.ecb,*.eoc)から生成されるCOBOLソースをCOBOLエディタで開いたときに,COBOLエディタは読み取り専用で開きます。また,COBOLソースが存在しない場合,COBOLソースは開かれないで"HiRDBのプリプロセッサの出力ソースが存在しません。"のメッセージが表示されます。