COBOL2002 操作ガイド


2.3.6 他製品との連携の設定

他製品との連携を設定するコンパイラオプションについて,説明します。

〈この項の構成〉

(1) -SQLオプション

(a) 形式

-SQL,{XDM|ODBC〔,NoCont〕}
-noSQL

(b) 機能

埋め込みSQL文を使用できるようにします。

-SQL,XDM

リレーショナルデータベース(XDM/RD)操作シミュレーション機能を使用する場合に指定します。このオプションを指定すると,VOS3 XDM/RDのSQLは覚え書きとみなされます。

-SQL,ODBC

埋め込みSQL文をODBCインタフェース機能で実行する場合に指定します。このオプションを指定すると,埋め込みSQL文を使用して,ODBCインタフェース機能でデータベースにアクセスします。

-SQL,ODBC,NoCont

埋め込みSQL文をODBCインタフェース機能で実行する場合で,SQL構文内の浮動継続指示子を有効としないときに指定します。

-noSQL

-SQLオプションの指定を打ち消します。

(c) 注意事項

  • -SQL,XDMオプションと-SQL,ODBCオプションを同時に指定した場合,あとに指定したオプションが有効となります。

(2) -SQLDispオプション

(a) 形式

-SQLDisp
-noSQLDisp

(b) 機能

-SQLDisp

埋め込みSQL文に,用途が表示用のデータ項目を指定できるようにします。

このオプションを指定すると,データベースアクセス機能で,埋め込み変数の定義に次に示すデータ記述項を指定できます。埋め込みSQL文では,これらの項目が占めるバイト数分と同じバイト数を占める,英数字項目の埋め込み変数として使用できます。

  • 英字項目

  • 〔SIGN IS〕 LEADING SEPARATE CHARACTERの指定がない外部10進形式の数字項目

  • 英数字編集項目

  • 数字編集項目

  • 日本語項目

  • 日本語編集項目

  • 外部ブール項目

  • 外部浮動小数点項目

-noSQLDisp

-SQLDispオプションの指定を打ち消します。

(3) -RDBTranオプション

(a) 形式

-RDBTran
-noRDBTran

(b) 機能

-RDBTran

翻訳単位中に記述されたCOMMIT文,ROLLBACK文を,HiRDBによる索引編成ファイルに対して適用します。詳細は,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」の「プログラムのコンパイルと実行」を参照してください。

なお,このオプションを指定するとデータコミュニケーション(DC)機能,およびDCシミュレーション機能は使用できません。

また,このオプションの指定をしないと,COMMIT文,ROLLBACK文は,DC機能に対して適用されます。

-noRDBTran

-RDBTranオプションの指定を打ち消します。

(4) -IsamExtendオプション(Windows(x86) COBOL2002で有効)

(a) 形式

-IsamExtend〔,Zone〕
-noIsamExtend

(b) 機能

-IsamExtend

Btrieve(Pervasive.SQL)による索引編成ファイルを使用します。ISAMによる索引編成ファイルを使用するときは,このオプションを指定しません。詳細は,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」の「Btrieve(Pervasive.SQL)による索引編成ファイル(Windows(x86) COBOL2002で有効)」を参照してください。

-IsamExtend,Zone

Btrieve(Pervasive.SQL)による索引編成ファイル使用する場合,レコードキーに外部10進項目が指定されたときに,外部10進属性として処理します。

-noIsamExtend

-IsamExtendオプションの指定を打ち消します。

(5) -XMAPオプション(Windows(x86) COBOL2002で有効)

(a) 形式

-XMAP,LinePrint
-noXMAP

(b) 機能

-XMAP,LinePrint

XMAP3を使用して,順編成ファイルをプリンタに出力するときに指定します。このとき,次の印刷機能も使用できます。

  • 書式オーバレイ(APPLY FORMS-OVERLAY句)

  • 印刷制御付き(CHARACTER TYPE句)

COBOLプログラム中にAPPLY FORMS-OVERLAY句またはCHARACTER TYPE句があっても,-XMAP,LinePrintオプションの指定がなければ,これらの句は覚え書きとなります。

XMAP3を使用しないでCHARACTER TYPE句を使用した印刷制御付きのプリンタ出力をする場合,GDIモード印刷機能を使用します。

これらの印刷機能の詳細については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」のプリンタへのアクセスの説明を参照してください。

-noXMAP

-XMAPオプションの指定を打ち消します。

(6) -OpenTP1オプション

(a) 形式

-OpenTP1
-noOpenTP1

(b) 機能

-OpenTP1

OpenTP1を使用したデータコミュニケーション機能を使用する場合に指定します。ただし,テストデバッガのDCシミュレーション機能で,データコミュニケーション機能の単体テストをする場合は,このオプションを指定しないでください。

-noOpenTP1

-OpenTP1オプションの指定を打ち消します。