30.4.3 CBLABN
CBLABNサービスルーチンは,利用者がプログラムを異常終了させるときに呼び出すものです。このサービスルーチンを実行すると,引数1に指定した要因コードと実行時メッセージを表示し,実行プロセスが異常終了します。
- 形式
CALL 'CBLABN' USING 引数1
- 引数
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引数1には,異常終了時の要因コードを2バイトの2進項目で指定します。
- 戻り値
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なし。
- 環境変数
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引数1に指定した値を異常終了時の終了コードにする場合,環境変数CBLABNCODEにYESを指定してください。環境変数CBLABNCODEにYES以外を指定した場合,異常終了時の終了コードは1になります。
ただし,COBOLがプログラム(プロセスまたはスレッド)を終了しない環境(COBOLが副プログラムとして動作する場合など)では,環境変数CBLABNCODEの指定が無効となります。
- 規則
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このサービスルーチンは,COBOLプログラムだけから呼び出せます。
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このサービスルーチンは呼び出し元に制御を戻しません。
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VOS3 COBOL85との互換性を保つ必要があるときは,引数1の要因コードは0〜4,095の範囲で指定します。
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このサービスルーチンによってプログラムを終了させた場合,終了コードは1になります。
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- 使用例
IDENTIFICATION DIVISION. PROGRAM-ID. SAMPLE1. : WORKING-STORAGE SECTION. 01 AB-CODE PIC S9(4) USAGE COMP. …1. : PROCEDURE DIVISION. : MOVE 100 TO AB-CODE. …2. CALL 'CBLABN' USING AB-CODE. …3. :
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異常終了時の要因コードを2バイトの2進項目で指定します。
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異常終了時の要因コードを設定します。
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CBLABNサービスルーチンを呼び出します。
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