Hitachi

COBOL2002 ユーザーズガイド


26.4.2 マルチスレッド対応COBOLプログラムをスレッド開始関数として指定する方法

マルチスレッド対応COBOLプログラムを入り口としてスレッドを開始した場合,このプログラムが終了したときにCOBOL実行環境を終了し,スレッドが終了します。このとき,RETURN-CODE特殊レジスタに指定した値が,スレッドの終了コードになります。

この方法では,プログラム実行中にハードウェア例外が発生しても,プログラムでの例外処理はできません。ハードウェア例外が発生したときには,システムの例外処理が実行されます。なお,共通例外処理で検出できる例外については,シングルスレッドのCOBOLプログラムと同じように,アプリケーションプログラムでの例外処理ができます。

注意事項

この方法を用いる場合は,プログラムをコンパイルする時に-MainNotCBLオプションを指定しないでください。

図26‒2 COBOLプログラムがスレッド開始関数となる例

[図データ]