22.1 データコミュニケーション機能の概要
データコミュニケーション機能は,オンラインコントロールプログラムを経由して,端末,ファイル,またはほかのプログラムとメッセージを受け渡しする機能です。このシステムでは,オンラインコントロールプログラムとして,OpenTP1(分散トランザクション処理機能)を使用できます。
データコミュニケーション機能の文法規則については,マニュアル「COBOL2002 言語 拡張仕様編」 「8. データコミュニケーション機能」を参照してください。
- データコミュニケーション機能を使う場合の指定
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OpenTP1を使用したデータコミュニケーション機能を使用する場合,-OpenTP1オプションを指定してプログラムをコンパイルする必要があります。
なお,テストデバッガのDCシミュレーション機能で,データコミュニケーション機能を単体テストする場合は,このオプションを指定してはいけません。
- データコミュニケーション機能で使用する文
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データコミュニケーション機能は,メインフレーム(VOS3)COBOL85のデータコミュニケーション機能と同じインタフェースのSEND文やRECEIVE文でメッセージの送受信などができます。
データコミュニケーション機能で用いる文とその機能を,次に示します。
表22‒1 データコミュニケーション機能で用いる文 文
機能
RECEIVE
メッセージ受信
SEND
メッセージ送信
ENABLE
ファイル送信の開始
DISABLE
ファイル送信の終了
COMMIT
同期点取得処理
ROLLBACK
部分回復処理
なお,データコミュニケーション機能で使用する文の厳密な意味については,オンラインコントロールプログラム側で規定しています。