16.4 COBOL実行単位の終了
明示的または暗黙的にSTOP RUN文が実行されると,COBOL実行単位は終了します。このとき,実行単位で使用したCOBOLの資源の解放処理※が実行されます。
- 注※
-
閉じられていないファイルのクローズ,仮想メモリの解放,カバレージ機能のカウント情報の蓄積などの処理です。
なお,暗黙的にSTOP RUN文が実行されるのは,次の場合です。
-
-Mainオプションが指定されたプログラムにSTOP RUN文,GOBACK文のどちらも書かれていない場合で,プログラムの処理が最外側のプログラムの末尾に到達したとき
-
実行中のプロセス内で,最初に呼ばれたCOBOLプログラムでGOBACK文が実行された場合
- GUIモードの場合の終了方法
-
COBOLプログラムをGUIモードで実行していた場合は,COBOL2002が出力するコンソールウィンドウのステータスバーに,「実行が終了しました」というメッセージが表示されます。この状態で,コンソールウィンドウのシステムメニューから[閉じる]を選ぶと,コンソールウィンドウが閉じ,実行単位が終了します。
また,環境変数CBL_BATCHを使用すると,自動的にコンソールウィンドウを閉じて実行単位を終了できます。詳細は,「36.2.3 一般」の「(12) CBL_BATCH」を参照してください。
なお,コンソールウィンドウが表示されていない場合は,何も出力しないでそのまま実行単位が終了します。
- CUIモードの場合,およびコンソールウィンドウが出力されていない場合の終了方法
-
COBOLプログラムをCUIモードで実行していた場合,およびコンソールウィンドウが出力されていない場合は,実行の終了を示すメッセージを何も出力しないで,そのまま実行単位が終了します。
- 〈この節の構成〉