10.2.5 DISPLAY文によるデータの出力
少量入出力に使用するDISPLAY文について説明します。なお,DISPLAY文の言語仕様の詳細については,マニュアル「COBOL2002 言語 標準仕様編」 「10.8.12 DISPLAY文」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
DISPLAY {一意名|定数} 〔UPON {SYSPUNCH|SYSOUT|SYSLST|SYSPCH|CONSOLE|呼び名}〕 〔WITH NO ADVANCING〕 〔IN DATA DUMP〕
(2) 一般規則
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UPON指定を省略するとSYSOUTが仮定されます。
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SYSLSTは,SYSOUTと同様とみなされます。
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入出力の対象とするファイルの規則については,「10.2.1 入出力の対象とするファイルの割り当て方法」の「(2) DISPLAY文」を参照してください。
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指定した一意名または定数全部が出力されたあと,改行文字が最後に出力されます。ただし,WITH NO ADVANCING指定がある場合は,最後の改行文字が出力されません。
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IN DATA DUMP指定がある場合は,一意名の格納値はバイト単位に16進数に変換されて出力されます。一意名の格納値の表示形式については,「37.8 DISPLAY文による一意名の16進ダンプ表示」を参照してください。
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入出力エラーが発生した場合は,エラーメッセージが出力されてから処理が終了します。
(3) DISPLAY文の表示形式(GUIモードの場合)
GUIモードでDISPLAYを実行した場合,COBOL2002が出力するウィンドウ(コンソールウィンドウ)を次に示します。
- コンソールウィンドウの規則
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ウィンドウの表示サイズは,25行×80カラムで固定です。DISPLAY文で出力したデータが80バイトを超える場合は,折り返して表示されます。
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コンソールウィンドウには,次のデータが出力されます。
- コンソールウィンドウに出力されるデータの種類
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出力先がファイルでない場合のDISPLAY文
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COBOL2002が出力する実行時メッセージ
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入力先の割り当てがファイルでない場合のACCEPT文で入力されたデータ
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ウィンドウ内の文字のフォントは,実行支援ウィンドウの[設定]メニューの[画面環境]で表示される画面環境ダイアログボックスの[フォント]ボタンで変更できます。変更方法については,マニュアル「COBOL2002 操作ガイド」を参照してください。
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ウィンドウの文字色と背景色は,Windowsのコントロールパネルで変更できます。
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