COBOL2002 ユーザーズガイド


付録B.5 機能ごとの移行性と互換性に関する注意事項

〈この項の構成〉

(1) 浮動小数点演算の結果に関する注意事項

異なるプラットフォームへ移行する場合,浮動小数点演算の精度の違いによって,移行元システムと結果差異が発生することがあります。浮動小数点数として妥当な値でも,異なるプラットフォームへ移行する場合は浮動小数点演算の精度の違いによる誤差に注意してください。

浮動小数点演算の精度の違いによる誤差が発生する条件を次に示します。

(2) 実行可能ファイルまたはDLLファイル作成時の注意事項

(3) Windows(x86) COBOL2002 01-03未満のCOBOL2002 Cosminexus連携機能を移行する場合の注意事項

(a) COBOLアクセス用Beanをjavacでコンパイルする場合の注意事項

javacコマンドで,Windows(x86) COBOL2002 01-03未満で生成したCOBOLアクセス用Beanに対し-Xlintオプションを指定すると,次に示す警告メッセージが出力されます。

警告: [serial] 直列化可能なクラス yyy には,serialVersionUID が定義されていません。

yyyは,COBOLアクセス用Beanとして生成したパッケージ名.クラス名を示します。

この警告メッセージは無視することができ,生成したクラスの実行動作を保証します。

(b) ライブラリの常駐化に関する注意事項

デフォルトオプション指定では,COBOL UAP呼び出し後,COBOL UAPライブラリをアンロードしないように変更しています。メモリ資源の面から,使用頻度が少ないライブラリをアンロードしたい場合は,loadingruleオプションおよび環境変数CBLJ2CBSTAYLIBで,COBOL UAPライブラリのロード/アンロードを制御してください。