36.2.1 実行時環境変数の設定方法
実行時環境変数は,次のどちらかの方法で設定します。
-
システムに従った環境変数の設定方法
-
実行支援を使用した環境変数の設定方法
(1) システムに従った環境変数の設定方法
コマンドプロンプトまたはWindowsシステムの環境変数から,次の形式で設定します。
- 形式
環境変数=環境変数の値
(a) 注意事項
-
空白を含むフォルダ名やファイル名を環境変数の値に指定するときは,引用符( " )で囲まないでください。
-
環境変数の値の長さは,次の表に示す範囲内でシステムとして有効な値を指定してください。
表36‒1 環境変数の値の長さの範囲 環境変数名
値の長さの範囲
範囲外の長さを指定した場合
-
CBLTDEXEC
-
CBLLDLL
1〜32,766バイト
COBOLプログラム実行時に有効な環境変数とみなされません。
上記以外の環境変数
1〜1,024バイト
-
-
実行環境ファイル(.cbr)からの環境変数の読み込み,および環境変数へのアクセス機能で,値にメタキャラクタ("%変数名%"の形式)が含まれているときは,次の規則に従います。
-
メタキャラクタに環境変数名が指定されると,メタキャラクタの部分はその環境変数の現在の値と置き換えられます。置き換えの規則は,コマンドインタプリタがメタキャラクタを扱うときの規則と同じです。
-
メタキャラクタに指定された環境変数がなかった場合,メタキャラクタの記述は置き換えられずにそのまま残ります。
-
メタキャラクタを置き換えた結果,環境変数の値の長さが32,766バイトを超えた場合,または置き換えが正常に終了しなかった場合は,置き換え前の環境変数の値が登録されます。
(例)次の環境変数が指定されている場合
CBLL1=test1.dll CBLL2=test2.dll CBLLDLL=test3.dll;test4.dll
1.正常に置き換えられる例
CBLLDLL=%CBLLDLL%;%CBLL1%;%CBLL2%;test5.dll;test6.dll ↓ CBLLDLL=test3.dll;test4.dll;test1.dll;test2.dll;test5.dll;test6.dll
2.環境変数が見つからないので,置き換えられない例
CBLLDLL=%CBLLDLL%;%CBLL3%;test5.dll ↓ CBLLDLL=test3.dll;test4.dll;%CBLL3%;test5.dll
-
(2) 実行支援を使用した環境変数の設定方法
実行支援を使用して,実行時環境変数を設定できます。
詳細は,マニュアル「COBOL2002 操作ガイド」を参照してください。
(3) 実行時環境変数の規則
実行時環境変数の規則を,次に示します。
-
環境変数の値にYESを指定する場合,大文字と小文字は等価とみなされます。
-
システム環境変数と実行支援での環境変数で,異なる値を設定した場合の優先順位を次に示します。
-
プログラム別実行環境ファイル(実行支援で設定する.exeファイルと同じ名称の.cbrファイル)
-
共通実行環境ファイル(環境変数CBLCOMCBRで指定するファイル)
-
コマンドプロンプトやコントロールパネルで設定した環境変数
-