COBOL2002 ユーザーズガイド


30.11.3 CBLADTRM

CBLADTRMサービスルーチンは,ACCEPT文の終了キーに任意のコードを追加するものです。

形式
CALL 'CBLADTRM' USING 引数1 引数2
引数
  • 引数1には,終了キーに指定するコードのバイト数を,2バイトの2進項目で指定します。

  • 引数2には,終了キーに指定するコードを指定します。この項目は,引数1で指定した長さの英数字項目(PIC X(n):n=引数1)でなければなりません。

戻り値

0:正常終了した場合

-1:エラーが発生した場合

規則
  • このサービスルーチンで指定した終了キーは,画面節(SCREEN SECTIONおよびWINDOW SECTION)のACCEPT文に対して有効となります。ただし,ENTERキーと実行キーは本サービスルーチンで終了キーに追加できません。

  • 画面節(WINDOW SECTION)のACCEPT文を実行した際に押された終了キーのコードは,WINDOW-KEYCODE特殊レジスタに設定されます。

  • 画面節(SCREEN SECTION)のACCEPT文を実行した際に押された終了キーのコードは,環境部の特殊名段落でCRT STATUS句に指定したデータ名に設定されます。詳細については,「12.2.4 CRT STATUS句を使用したファンクションキー入力結果の取得」を参照してください。

使用例

終了キーに[Tab]キー,および[Esc]キーを追加する例を次に示します。

       IDENTIFICATION DIVISION.
       PROGRAM-ID. SAMPLE1.
           :
       DATA DIVISION.
       WORKING-STORAGE SECTION.
       01 OP-1 PIC 9(4) USAGE COMP VALUE 4.
       01 OP-2 PIC X(2) VALUE X'091B'.
           :
       PROCEDURE DIVISION.
           :
           CALL 'CBLADTRM' USING OP-1 OP-2.
           IF RETURN-CODE NOT = 0 THEN
             CBLADTRMエラー処理
           END-IF.
           :
終了キーとコード

終了キーとコードとの対応を「図30‒2 終了キーとコードとの対応(1バイトコード)」,「図30‒3 終了キーとコードとの対応(2バイトコード)」に示します。

終了キーは,日立パーソナルワークステーション2020(以降,2020と呼びます)のキーボードのキーで表しています。

2020のキーボードにはあり,106日本語キーボードにはないキーが幾つかあるため,106日本語キーボードではこれらのキーを別のキーに置き換えることで対応しています。「図30‒4 2020のキーボードと106日本語キーボードとの対応表」に2020のキーボードと106日本語キーボードの対応表を示します。

図30‒2 終了キーとコードとの対応(1バイトコード)

[図データ]

図30‒3 終了キーとコードとの対応(2バイトコード)

[図データ]

図30‒4 2020のキーボードと106日本語キーボードとの対応表

[図データ]