COBOL2002 ユーザーズガイド


27.2 MSMQアクセスサービスルーチン

COBOL2002でMSMQを使ったキューイングを処理するプログラムを作成するには,MSMQアクセスサービスルーチンを使用します。

MSMQアクセスサービスルーチンの一覧を次に示します。

表27‒1 MSMQアクセスサービスルーチンの一覧

サービスルーチン名

機能

CBLMQCREATE

キューを作成する

CBLMQDELETE

キューを削除する

CBLMQOPEN

キューをオープンする

CBLMQCLOSE

キューをクローズする

CBLMQSENDMSG

メッセージを送信する

CBLMQRECEIVEMSG

メッセージを受信する

CBLMQLOCATE

キューのパス名を検索する

MSMQアクセスサービスルーチンを呼び出すときには,インタフェース領域とデータパラメタ領域を引数に設定します。インタフェース領域は,COBOLプログラムとMSMQシステムとの間で情報をやり取りするための領域です。また,データパラメタ領域は,キューに対して送受信するデータやそのデータ長を格納するための領域です。

MSMQアクセスサービスルーチンは,キューのパス名,キューのラベル,メッセージのラベル,およびデータ変換フラグに有効を指定して送受信するメッセージデータの文字列を,内部的にワイド文字列(Unicode)にデータ変換,またはワイド文字列(Unicode)からデータ変換して使用します。

なお,各サービスルーチンの戻り値は,ほかのサービスルーチンと同様にRETURN-CODE特殊レジスタで参照できます。詳細は,「30.2 戻り値の使い方」を参照してください。

MSMQアクセスサービスルーチンを使用するには,「メッセージキュー」が組み込まれている必要があります。

MSMQアクセスサービスルーチンでは,必要な権限が与えられているプライベートキューとパブリックキューに対して,非トランザクションのメッセージの送受信,およびキューの作成と削除が実行できます。

〈この節の構成〉