27.1.1 キュー
- 〈この項の構成〉
(1) キューの種類
キューとは,さまざまな種類のメッセージの一時的な格納場所です。MSMQには,次のキューがあります。
-
パブリックキュー
-
プライベートキュー
-
ジャーナルキュー
-
配信不能メッセージキュー
-
管理キュー
-
応答キュー
-
レポートキュー
-
システムキュー
COBOL2002のMSMQアクセス機能では,パブリックキュー,およびプライベートキューだけにメッセージを送受信できます。
(2) キューのパス名
キューを参照する場合,キューのパス名を指定します。キューのパス名は,キューがあるコンピュータの名前とキューの名前を結合したものです。例えば,「User1」というコンピュータ上に「Myqueue」というキューを作成した場合,キューのパス名は「User1\Myqueue」となります。なお,キューがローカルコンピュータ上にある場合は,「.\Myqueue」のように記述できます。また,プライベートキューの場合は,「.\PRIVATE$\Myqueue」のようにキュー名の前に「\PRIVATE$」を付けたパス名となります。
- 注意事項
-
キューのパス名は,大文字小文字が等価とみなされます。また,キューのパス名は,コンピュータの名前を含めた絶対パスで124文字以下になることを推奨します。
(3) キューのラベル
キューには,ラベルを付けられます。パブリックキューに付けられたラベルを使用して,パブリックキューのパス名を検索できます。
キューにラベルを付ける場合CBLMQCREATEサービスルーチンの呼び出し時に,データパラメタ領域の「キューのラベル」データ項目,および「キューのラベルのデータ長」データ項目を設定しておきます。
キューに付けられたラベルからキューのバス名を検索する場合,データパラメタ領域の「キューのラベル」データ項目,および「キューのラベルのデータ長」データ項目を設定した後,CBLMQLOCATEサービスルーチンを呼び出します。CBLMQLOCATEサービスルーチンが正常に終了すると,ラベルが付けられたキューのパス名が,データパラメタ領域の「キューのパス名」データ項目に格納されます。