COBOL2002 ユーザーズガイド


10.5.6 注意事項

イベントログファイル出力機能を使用する際の注意事項を示します。

〈この項の構成〉

(1) DISPLAY文の出力データ長

DISPLAY文を用いてイベントログファイルに出力できるデータの長さは1,024バイトまでです。DISPLAY文を用いて1,024バイトを超えるデータをイベントログファイルに出力した場合,1,025バイト以降のデータは無視されます。

(2) テストデバッグ時の動作

テストデバッグ時に出力される実行時メッセージは,イベントログファイル出力機能の対象になりません。ただし,DISPLAY文の出力内容は,イベントログファイルに出力できます。

(3) イベントログファイルに出力する文字列に不当な文字が含まれている場合の動作

(a) イベントの中にNULL文字が含まれている場合

NULL文字以降の文字列は,イベントログファイルに出力されません。

(b) イベントログファイルに出力する文字列に不当な文字が含まれている場合

イベントの出力エラーになることがあります。その場合は,次のように処理されます。

イベントの中に,次の文字コードの範囲以外の文字が含まれている場合
ASCIIコード

X'0D',X'0A',X'20'〜X'7E',X'A1'〜X'DF'

シフトJISコード

第1バイト:X'81'〜X'9F',X'E0'〜X'FC'

第2バイト:X'40'〜X'7E',X'80'〜X'FC'

不当な文字が次のように変換され,イベントログファイルにテキスト出力されます。テキスト出力されたデータは,イベントビューアの説明欄に表示されます。

シフトJISコードで,第1バイトが範囲内,第2バイトが範囲外のとき

げた記号「[図データ]」(X'81AC')に変換されます。

それ以外の文字コードのとき

ピリオド「.」(X'2E')に変換されます。

また,変換前の文字列は,イベントログファイルにバイナリ出力されます。バイナリ出力されたデータは,イベントビューアのデータ欄に16進表示されます。

(4) DISPLAY文を用いたイベント出力での改行

DISPLAY文を用いてイベントログファイルにイベントを出力する場合,改行コードを用いて改行しないでください。