8.5.1 プリンタへの出力と割り当て方法
環境部の入出力節でファイル編成を指定したあと,定数指定,環境変数指定,データ名指定のどれかの方法で,物理ファイル名に'SYSPRT〔:ネットワークプリンタ名〕'を指定します。SYSPRTは小文字でもかまいません。パス付きで指定する場合でも,最右側の\の次が'SYSPRT〔:ネットワークプリンタ名〕'であればかまいません。ネットワークプリンタ名の意味については,「(2) ネットワークプリンタへの出力」を参照してください。
- 〈この項の構成〉
(1) ファイルの割り当て
定数指定,環境変数指定,データ名指定の記述例をそれぞれ次に示します。
- 定数指定
ENVIRONMENT DIVISION. INPUT-OUTPUT SECTION. FILE-CONTROL. SELECT FILE-1 ASSIGN TO 'SYSPRT'. :
- 環境変数指定
ENVIRONMENT DIVISION. INPUT-OUTPUT SECTION. FILE-CONTROL. SELECT FILE-1 ASSIGN TO PRT. :
- 注
-
このとき,次の環境変数が指定されているものとします。
CBL_PRT=SYSPRT
- データ名指定
ENVIRONMENT DIVISION. INPUT-OUTPUT SECTION. FILE-CONTROL. SELECT FILE-2 ASSIGN TO FILE-NAME. : WORKING-STORAGE SECTION. 01 FILE-NAME PIC X(40). PROCEDURE DIVISION. MOVE 'SYSPRT' TO FILE-NAME. :
(2) ネットワークプリンタへの出力
ESC/Pモード印刷では,物理ファイル名に次の指定をすることで,ネットワークプリンタに出力できます。あらかじめ複数のネットワークプリンタを設定しておけば,一つのプログラム中で使用する複数のファイルを,別々のプリンタで印刷できます。
SYSPRT:ネットワークプリンタ名
- (例)
-
SERVER1に接続されているPRINTER1というプリンタに出力する場合
SYSPRT:\\SERVER1\PRINTER1
なお,この指定方法は,定数指定,環境変数指定,データ名指定のどれでも使用できます。