7.1　ファイル共用（ファイルシェア）の概要

ファイル共用（ファイルシェア）とは，マルチユーザ環境でユーザ間のファイルを共用する機能です。この機能を使用すると，データの更新時にレコードまたはファイル全体を，ほかのCOBOLプログラムと共用したり保護したりできます。また，マルチスレッド環境でのファイル共用（ファイルシェア）機能は，マルチスレッド対応COBOLプログラムに対応します。

表7‒1　ファイル共用を使用できるファイル編成

ファイル編成	ファイル共用		備考
	ファイルレベル	レコードレベル
順ファイル	○	○	順ファイルの場合，ラージファイルであってもファイル共用を使用できる。
相対ファイル	○	○
ISAMによる索引編成ファイル	○	○
Btrieveによる索引編成ファイル※	○	○	詳細は「7.2.6　Btrieve（Pervasive.SQL）による索引編成ファイル（Windows(x86) COBOL2002で有効）」を参照。
テキストファイル	×	×
CSVファイル	×	×
HiRDBによる索引編成ファイル	HiRDBによる索引編成ファイル固有のファイル共用を使用できる。		詳細は「6　ファイル入出力機能」を参照。

注※

Windows(x86) COBOL2002だけで使用できます。