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Hitachi IT System Configuration Manager リファレンス


IRemoteHostConnectorクラス

〈このページの構成〉

putFileメソッド

リモートホストへファイルを転送するメソッドです。転送したファイルは常に上書きされます。このメソッドは,処理が終了するかタイムアウトするまで同期実行します。同一のリモートホストに対して,このメソッドおよびほかのメソッドを同時に複数実行した場合,先に受け付けられたメソッドが終了するまで実行は待機します。

表3‒23 各プロトコルにおける転送時の仕様

項番

項目

DCOM(Windows)

SSH(Linux)

1

転送したファイルおよびフォルダに付けられるアクセス権限

転送先のディレクトリの権限が継承されます。

744(rwxr--r--)が付けられます。

2

転送したファイルおよびフォルダの日付

フォルダの日付が転送時の日付に更新されます。ファイルの日付は,作成日時,アクセス日時が更新されます。

ファイル,ディレクトリともに日付が更新されます。

3

ショートカットファイルの転送

ショートカットファイル単体の転送はできません。ただし,フォルダに格納されたショートカットファイルを転送することはできます。その場合,ショートカットファイルが示す実体ファイルではなく,ショートカットファイル自体が転送されます。

ショートカットファイルの転送はできません。

転送した場合,エラーになります。

4

隠しファイルおよびフォルダの転送

Windowsの隠しファイルおよびフォルダの転送はできます。ファイルの場合だけ隠し属性は維持されます。

Linuxの,先頭が「.」(ピリオド)の隠しファイルおよびフォルダは,転送できません。転送した場合,処理に失敗します。

Windowsの隠しファイルおよびフォルダの転送はできます。ただし,隠しファイル属性は消滅します。

Linuxの,先頭が「.」(ピリオド)の隠しファイルおよびディレクトリは,転送できます。

形式

public void putFile(String src, String dest)

入力

表3‒24 入力項目一覧

項番

引数名:型

引数の意味

制限

1

src :String

転送元ファイル/フォルダパス

  • 絶対パスを指定します。

  • 247文字以内で指定します。※1※3

  • null指定はできません。

  • ドライブだけ(C:\など)の指定はできません。

2

dest :String

転送先フォルダパス

  • 絶対パスを指定します。

  • 転送後のファイルおよびフォルダのパスを247文字以内で指定します。 ※1※2

  • null指定はできません。

注※1

英数字,_(半角下線),.(半角ピリオド),△(半角空白),( (半角左括弧),) (半角右括弧),パス区切りの\\(半角円マーク2つ)(Windowsの場合),/(スラッシュ)(Linuxの場合)が使用できます。\\..\\ および \\.\\,*(アスタリスク),ネットワークドライブの指定,UNC形式のパス,ピリオドまたはスペースで終端するディレクトリを含めてはなりません(プログラムガードはされません)。

注※2

転送先がWindowsの場合,パスにリモートホスト上の環境変数を含めることもできます。環境変数は,リモートホストへログインしたユーザの環境変数が適用されます。環境変数を使用する場合,%(パーセント)文字が使用できます。ただし,環境変数の展開後のパスの長さが247文字を超えないようにしてください。超えた場合は,転送に失敗します。

注※3

パスにWindowsおよびMS-DOSの予約語を含めてはなりません。含めた場合,処理に失敗します。予約語については,「表1-8 コマンド形式の構文要素」を参照してください。

出力

入力「転送先フォルダパス」で指定したリモートホスト上のディレクトリの下に,入力「転送元ファイル/フォルダパス」で指定したファイルおよびフォルダがコピーされます。転送先のフォルダが存在しない場合は,自動で作成されます。

例外

表3‒25 エラーケース一覧

項番

Exception

発生理由

(原因コード)

発生後の動作

対象リモートホスト

(Linux/Windows)

1

CsdUocRemoteExecuteAssertionFailedException

P_RemoCon.001

処理を中断し,リターンします。

共通

P_RemoCon.002

2

CsdUocRemoteExecuteIOException

P_LinSSH.001

処理を中断し,リターンします。

Linux

P_WinCOM.004

Windows

P_WinCOM.005

P_WinCOM.006

P_WinCOM.007

P_WinCOM.008

P_WinCOM.011

P_WinCOM.013

P_WinCOM.014

P_WinCOM.016

P_WinCOM.017

P_WinCOM.022

P_WinCOM.026

P_WinCOM.029

P_WinCOM.030

P_WinCOM.037

P_WinCOM.038

P_WinCOM.039

P_WinCOM.040

P_WinCOM.041

P_RemoCon.005

P_WinCOM.001

リモートホスト操作(ファイル転送やコマンド実行)でエラーが発生した場合,処理を中断し,リターンします。不要ファイルの削除およびセッションのクローズでエラーが発生した場合,処理を続行します。

Windows

P_WinCOM.002

P_WinCOM.010

P_WinCOM.019

P_WinCOM.024

P_WinCOM.027

P_WinCOM.030

P_WinCOM.042

3

CsdUocRemoteExecuteTimeoutException

P_LinSSH.002

処理を中断し,リターンします。

Linux

P_WinCOM.028

リモートホスト操作(ファイル転送やコマンド実行)でエラーが発生した場合,処理を中断し,リターンします。不要ファイルの削除およびセッションのクローズでエラーが発生した場合,処理を続行します。

Windows

注 対処方法については,マニュアル「Hitachi IT System Configuration Manager メッセージ」の「ファイル転送とコマンドのリモート実行時に出力するメッセージの原因コード」を参照してください。

注意事項

同一リモートホストに対して複数のIPアドレスが設定されている場合,異なるIPアドレスを指定して,このメソッドを複数同時実行すると,処理が失敗することがあります。

getFileメソッド

リモートホストからファイルを取得するメソッドです。転送したファイルは常に上書きされます。このメソッドは,処理が終了するかタイムアウトするまで同期実行します。同一のリモートホストに対して,このメソッドおよびほかのメソッドを同時に複数実行した場合,先に受け付けられたメソッドが終了するまで実行は待機します。

表3‒26 各プロトコルにおける取得時の仕様

項番

項目

DCOM(Windows)

SSH(Linux)

1

取得したファイル/フォルダに付けられるアクセス権限

取得先のディレクトリの権限が継承されます。

取得先のディレクトリの権限が継承されます。

2

転送したファイル/フォルダの日付更新

フォルダの日付が取得時の日付に更新されます。ファイルの日付は,作成日時,アクセス日時が更新されます。

ファイル,ディレクトリともに日付が更新されます。

3

ショートカットファイル(Windowsの場合),シンボリックリンク・ハードリンク(Linuxの場合)の転送

ショートカットファイル単体の取得はできません。ただし,フォルダに格納されたショートカットファイルを転送することはできます。その場合,ショートカットファイルが示す実体ファイルではなく,ショートカットファイル自体が転送されます。

シンボリックリンク・ハードリンクの取得ができます。どちらもリンク先の実体が取得されます。

4

隠しファイルおよびフォルダの取得

Windowsの隠しファイルおよびフォルダの取得はできます。ファイルの場合だけ隠し属性は維持されます。

Linuxの,先頭が「.」(ピリオド)の隠しファイルおよびフォルダは,取得できません。取得を試みた場合,処理に失敗します。

Windowsの隠しファイルおよびフォルダの取得はできます。ただし,隠しファイル属性は消滅します。

Linuxの,先頭が「.」(ピリオド)の隠しファイル/ディレクトリは,取得できます。

形式

public void getFile(String src, String dest)

入力

表3‒27 入力項目一覧

項番

引数名:型

引数の意味

制限

1

src :String

取得元ファイル/フォルダパス

  • 絶対パスを指定します。

  • 247文字以内で指定します。

  • 環境変数を使用する場合は,環境変数評価後の長さが247文字以内になるように指定します。※1※2

  • null指定はできません。

  • ドライブだけ(C:\など)の指定はできません。

2

dest :String

取得先フォルダパス

  • 絶対パスを指定します。

  • 247文字以内で指定します。※1※3

  • null指定はできません。

注※1

英数字,_(半角下線),.(半角ピリオド),△(半角空白),( (半角左括弧),) (半角右括弧),パス区切りの\\(半角円マーク2つ)(Windowsの場合),/(スラッシュ)(Linuxの場合)が使用できます。\\..\\ および \\.\\,*(アスタリスク),ネットワークドライブの指定,UNC形式のパス,ピリオドまたはスペースで終端するディレクトリを含めてはなりません(プログラムガードはされません)。

注※2

取得元がWindowsの場合,パスにリモートホスト上の環境変数を含めることもできます。環境変数は,リモートホストへログインしたユーザの環境変数が適用されます。環境変数を使用する場合,%(パーセント)が使用できます。ただし,環境変数の展開後のパスの長さが247文字を超えないようにしてください。超えた場合は,取得に失敗します。

注※3

パスにWindowsおよびMS-DOSの予約語を含めてはなりません。含めた場合,処理に失敗します。予約語については,「表1-8 コマンド形式の構文要素」を参照してください。

出力

入力「取得先フォルダパス」で指定したローカルホスト上のフォルダの下に,入力「取得元ファイル/フォルダパス」で指定したファイル/フォルダがコピーされます。取得先のフォルダが存在しない場合は,自動で作成されます。

例外

表3‒28 エラーケース一覧

項番

Exception

発生理由

(原因コード)

発生後の動作

対象リモートホスト

(Linux /Windows)

1

CsdUocRemoteExecuteAssertionFailedException

P_RemoCon.001

処理を中断し,リターンします。

共通

P_RemoCon.002

2

CsdUocRemoteExecuteIOException

P_LinSSH.001

処理を中断し,リターンします。

Linux

P_WinCOM.004

Windows

P_WinCOM.005

P_WinCOM.006

P_WinCOM.007

P_WinCOM.008

P_WinCOM.011

P_WinCOM.013

P_WinCOM.014

P_WinCOM.016

P_WinCOM.017

P_WinCOM.022

P_WinCOM.026

P_WinCOM.027

P_WinCOM.029

P_WinCOM.037

P_WinCOM.038

P_WinCOM.039

P_WinCOM.040

P_WinCOM.041

P_RemoCon.006

P_WinCOM.001

リモートホスト操作(ファイル転送やコマンド実行)でエラーが発生した場合,処理を中断し,リターンします。不要ファイルの削除およびセッションのクローズでエラーが発生した場合,処理を続行します。

Windows

P_WinCOM.002

P_WinCOM.010

P_WinCOM.019

P_WinCOM.024

P_WinCOM.027

P_WinCOM.030

P_WinCOM.042

3

CsdUocRemoteExecuteTimeoutException

P_LinSSH.002

処理を中断し,リターンします。

Linux

P_WinCOM.028

リモートホスト操作(ファイル転送やコマンド実行)でエラーが発生した場合,処理を中断し,リターンします。不要ファイルの削除およびセッションのクローズでエラーが発生した場合,処理を続行します。

Windows

注 対処方法については,マニュアル「Hitachi IT System Configuration Manager メッセージ」の「ファイル転送とコマンドのリモート実行時に出力するメッセージの原因コード」を参照してください。

注意事項

同一リモートホストに対して複数のIPアドレスが設定されている場合,異なるIPアドレスを指定して,このメソッドを複数同時実行すると,処理が失敗することがあります。

execCommandメソッド

形式

public int execCommand(String commandline)

入力

表3‒29 入力項目一覧

項番

引数名:型

引数の意味

制限

1

commandline :String

実行するコマンドのパス

コマンドライン全体で1023文字以内になるように指定します。

コマンドは絶対パスを指定します。

パスの長さは247文字以内で指定します。※1※2

ただし,リモートホストのPATH環境変数に設定されていれば,コマンド名だけの実行もできます。

null指定はできません。

注※1

英数字,_(半角下線),.(半角ピリオド),△(半角空白),( (半角左括弧),) (半角右括弧),パス区切りの\\(半角円マーク2つ)(Windowsの場合),/(スラッシュ)(Linuxの場合)が使用できます。

注※2

リモートホストがWindowsの場合,パスにリモートホスト上の環境変数を含めることもできます。環境変数は,リモートホストへログインしたユーザの環境変数が適用されます。環境変数を使用する場合,%(パーセント)が使用できます。ただし,環境変数の展開後のパスの長さが247文字を超えないようにしてください。超えた場合は,コマンド実行が失敗します。

出力

なし

例外

表3‒30 エラーケース一覧

項番

Exception

発生理由

(原因コード)

発生後の動作

対象リモートホスト

(Linux /Windows)

1

CsdUocRemoteExecuteAssertionFailedException

P_RemoCon.001

処理を中断し,リターンする。

共通

P_RemoCon.002

2

CsdUocRemoteExecuteIOException

P_LinSSH.001

処理を中断し,リターンする。

Linux

P_WinCOM.004

Windows

P_WinCOM.005

P_WinCOM.006

P_WinCOM.007

P_WinCOM.008

P_WinCOM.011

P_WinCOM.013

P_WinCOM.016

P_WinCOM.017

P_WinCOM.022

P_WinCOM.026

P_WinCOM.027

P_WinCOM.029

P_WinCOM.037

P_WinCOM.038

P_WinCOM.039

P_WinCOM.040

P_WinCOM.041

P_RemoCon.007

P_WinCOM.001

リモートホスト操作(ファイル転送やコマンド実行)でエラーが発生した場合,処理を中断し,リターンします。不要ファイルの削除およびセッションのクローズでエラーが発生した場合,処理を続行します。

Windows

P_WinCOM.002

P_WinCOM.010

P_WinCOM.019

P_WinCOM.024

P_WinCOM.027

P_WinCOM.030

P_WinCOM.042

3

CsdUocRemoteExecuteTimeoutException

P_LinSSH.002

処理を中断し,リターンする。

Linux

P_WinCOM.028

リモートホスト操作(ファイル転送やコマンド実行)でエラーが発生した場合,処理を中断し,リターンします。不要ファイルの削除およびセッションのクローズでエラーが発生した場合,処理を続行します。

Windows

注 対処方法については,マニュアル「Hitachi IT System Configuration Manager メッセージ」の「ファイル転送とコマンドのリモート実行時に出力するメッセージの原因コード」を参照してください。

注意事項

同一リモートホストに対して複数のIPアドレスが設定されている場合,異なるIPアドレスを指定して,このメソッドを複数同時実行すると,処理が失敗することがあります。