Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager リファレンス


2.2.1 セットアップ定義ファイル

〈この項の構成〉

(1) 形式

セットアップ定義ファイルは次のようなプロパティ形式で記述します。

<Key>=<Value>:KeyとValueをイコール(=)で対応付ける方法

(2) ファイル名

csdsetup.properties

(3) 格納先ディレクトリ

<ISCMインストールディレクトリ>\mgr\conf

(4) 説明

セットアップ定義ファイルは,ISCMのセットアップコマンド実行時に使用する,ISCMやISCMを構成するプログラムの設定値を定義するファイルです。セットアップコマンド実行時,格納先ディレクトリにファイルが存在しない場合,セットアップコマンドがファイルを作成し,デフォルトの設定値でセットアップを行います。同じ定義が重複した場合,後に定義した値が優先されます。セットアップ定義ファイルはcsdsetupコマンド実行時に定義値が有効になります。

(5) 指定項目

次の表にセットアップ定義ファイルで指定できる定義を示します。

表2‒4 セットアップ定義ファイルで指定できる定義一覧

項番

プロパティ名

説明

デフォルト値

指定できる値

1

csd_port

ISCMが利用するポート番号を設定します。この情報はHTTPリクエストを発行する際に利用します。

28200

1〜65535

2

csd_connector_port

ISCMがコマンド受付に使用する通信用ポート番号を設定します。

28201

1〜65535

3

db_port

ISCMが使用するデータベースとの通信用ポート番号を設定します。

28202

5001〜65535

4

db_area_path

ISCMが管理するデータを格納するディレクトリの絶対パスを指定します。上書きセットアップの際は,指定値を変更しないようにしてください。エラーメッセージが出力され終了します。

<ISCMインストールディレクトリ>\\mgr\\system\\hdb\\dbarea

文字列※1

3〜130文字(存在するディレクトリ)

5

ejbserver_http_port

ISCMが製品内部との通信用のポート番号を設定します。

28203

1〜65535

6

ejbserver_rmi_naming_port

内部処理用のポート番号を設定します。

28204

1〜65535

7

csd_receive_timeout

運用コマンドが,ISCMからのレスポンスを待つ時間(秒)を設定します。

180※2

60〜3600

注※1

文字列には,ASCII文字の範囲の文字を指定できます。

注※2

10-01より前のバージョンでは,デフォルト値は60です。

(6) 記述例

次にセットアップ定義ファイルの記述例を示します。

csd_port=28200
csd_connector_port=28201
db_port=28202
db_area_path=C:\\Program Files\\Hitachi\\uCSD\\mgr\\system\\hdb\\dbarea
ejbserver_http_port=28203
ejbserver_rmi_naming_port=28204
csd_receive_timeout=60

注 パス区切り文字は”\\”と記載

次の図にISCMで使用する通信ポートについて説明します。

表番号と項番は「表2-4 セットアップ定義ファイルで指定できる定義一覧」,および「表2-5 システム定義ファイルで指定できるキー」の項番と対応しているため,その値を設定します。

図2‒2 通信ポート番号一欄

[図データ]