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Hitachi IT System Configuration Manager リファレンス


csdmivmstatus(仮想ホスト,ミドルウェアのステータス変更)

〈このページの構成〉

形式

csdmivmstatus {-i マスターイメージID|-n マスターイメージ名[.セクション]} -p ホストID -g 変更パターン

機能

指定したホストIDに対する業務システムのstatus,仮想ホストのstatus,ミドルウェアのstatusを変更します。業務システムのstatus,仮想ホストのstatus,ミドルウェアのstatusの詳細は「csdmils(マスターイメージの表示)」を参照してください。

このコマンドを実行可能な業務システムのstatusについては,「表1-5 業務システムのStatusと実行可能な運用コマンドの関係(1/2)」,および「表1-6 業務システムのStatusと実行可能な運用コマンドの関係(2/2)」を参照してください。

実行可能ユーザ

PaaS提供者,PaaS利用者が実行できます。

オプション

-i

マスターイメージIDを指定します。

マスターイメージID:<符号なし整数>1〜99999999の範囲

-n

マスターイメージ名を指定します。セクションを定義している場合には同時に指定してください。

マスターイメージ名:〜<英数字記号>1〜32文字

セクション:〜<英数字記号>1〜32文字

-p

ホストIDを指定します。

ホストID:<符号なし整数>1〜999999の範囲

-g

ステータスの変更パターンを指定します。

変更パターン:”vmdeployed”,”undeployed”,”alldeployed”のどれかを指定します。

戻り値

意味

0

正常終了しました。

0以外

異常終了しました。

実行例

C:\Program Files\Hitachi\uCSD\mgr\bin>csdmivmstatus -i 5 -p 1 -g alldeployed
KFUD15058-I 仮想ホストに対するステータス変更が完了しました。マスターイメージID=5,ホストID=1
csdmivmstatusを実行した後のcsdmilsの結果

[図データ]

注意事項

  1. -g指定による変更パターンについて

    (a) vmdeployed

    仮想ホストが確保された状態に変更する場合に指定します。(ミドルウェアのセットアップ以降は行われていない状態)

    次の条件を満たした場合に業務システムstatusを”deploying(pause)”に変更します。

    ・マスターイメージ配下の仮想ホストステータスがすべて”updated(OS更新(パッチ適用)を行う仮想ホストのステータス)”または”deployed(OS更新(パッチ適用)を行わない仮想ホストのステータス)”である。

    (b) undeployed

    仮想ホストが削除された状態に変更する場合に指定します(仮想ホストが配置されていない状態)。

    業務システムstatusを”ready”に変更します。

    (c) alldeployed

    仮想ホストが確保されて,ミドルウェアのセットアップ,更新が完了している状態に変更する場合に指定します(csdmideployコマンドが正常に終了した状態)。

    次の条件をすべて満たした場合に業務システムstatusを”deployed”に変更します。

    • マスターイメージ配下の仮想ホストステータスすべてが”updated(OS更新(パッチ適用)を行う仮想ホストのステータス)”または”deployed(OS更新(パッチ適用)を行わない仮想ホストのステータス)”である。

    • 仮想ホストに対するミドルウェアステータスが”update(ミドルウェア更新(パッチ適用)を行うミドルウェアのステータス)”または”succeeded(setup)(ミドルウェア更新(パッチ適用)を行わないミドルウェアのステータス)”である。

    -gオプションを指定したcsdmivmstatusコマンド実行後の仮想ホストステータス,ミドルウェアステータス,およびミドルセットアップUOCステータスを次に示します。

    表1‒59 -gオプションを指定したcsdmivmstatusコマンド実行後の仮想ホストステータス

    -gオプションで指定した変更パターン

    OS更新

    する

    しない

    (a) vmdeployed

    "updated"

    "deployed"

    (b) undeployed

    "reserved"

    (c) alldeployed

    "updated"

    "deployed"

    表1‒60 -gオプションを指定したcsdmivmstatusコマンド実行後のミドルウェアステータス

    -gオプションで指定した変更パターン

    ミドルウェア更新

    する

    しない

    (a) vmdeployed

    "notsetup"

    (b) undeployed

    "notsetup"

    (c) alldeployed

    "updated"

    "succeeded(setup)"

    表1‒61 -gオプションを指定したcsdmivmstatusコマンド実行後のミドルセットアップUOCステータス

    -gオプションで指定した変更パターン

    csdmivmstatus実行前のミドルセットアップUOCステータス

    "succeeded(deploy)"

    "succeeded(deploy)"以外

    (a) vmdeployed

    "succeeded(deploy)"

    "executable"

    (b) undeployed

    "executable"

    (c) alldeployed

    "succeeded(deploy)"

  2. csdmivmstatusコマンド実行時の動作について

    csdmivmstatusコマンドを実行することで業務システムstatusを”deploying(pause)”,“ready”,”deployed”に変更できますが,csdmivmstatusコマンドを実行してもデプロイ処理,アンデプロイ処理は動作しません。

    csdmideployコマンドなどで失敗した際,JP1/ITRM(またはvCenter)を直接操作して状態を元に戻すとcsdmideployまたはcsdmiundeployコマンドによって業務システムstatusを変更する契機がなくなるため,代わりにcsdmivmstatusコマンドで業務システムstatusを変更することができます。