Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager リファレンス


csdmiundeploy(マスターイメージのアンデプロイ)

〈このページの構成〉

形式

csdmiundeploy [-c] {-i マスターイメージID|-n マスターイメージ名[.セクション]}

[-p ホストID] [-k△パスワードアクセスキー] [-y]

機能

指定した業務システムの仮想ホストにインストールされているミドルウェアのアンセットアップおよび仮想ホストを削除します。

このコマンドを実行可能な業務システムのstatusについては,「表1-5 業務システムのStatusと実行可能な運用コマンドの関係(1/2)」,および「表1-6 業務システムのStatusと実行可能な運用コマンドの関係(2/2)」を参照してください。

実行可能ユーザ

PaaS提供者,PaaS利用者が実行できます。

オプション

-c

デプロイ・アップデート・アンデプロイに失敗した仮想ホストを削除する場合に指定します。なお,仮想ホストの状態はcsdmilsコマンド(-i-lオプション)で確認できます。

対象となる仮想ホストステータスは,”failed(deploy)”,”failed(undeploy)”,”failed(update)”です。

-i

マスターイメージIDを指定します。

マスターイメージID:<符号なし整数>1〜99999999の範囲

-n

マスターイメージ名を指定します。セクションを定義している場合には同時に指定してください。

マスターイメージ名:〜<英数字記号>1〜32文字

セクション:〜<英数字記号>1〜32文字

-p

ホストIDを指定します。指定されたホストIDで識別されている仮想ホストだけを削除します

ホストID:<符号なし整数>1〜999999の範囲

-k

仮想ホストパスワードを暗号化するためのパスワードです。仮想ホストのパスワードを,テンプレートに記載した初期パスワードから変更した場合に指定してください。同一業務システム内では同じものを指定してください。

-y

実行時(y/n)の問い合わせを抑止します。y応答したときと同じ動きになります。

戻り値

意味

0

正常終了しました。

0以外

異常終了しました。

実行例

C:\Program Files\Hitachi\uCSD\mgr\bin>csdmiundeploy -c -n mi01
KFUD95013-Q 指定したマスターイメージの仮想ホスト削除処理を続行してもよいですか?(y/n)y
KFUD15055-I 業務システムの構築解放を受け付けました。マスターイメージID=3

注意事項

  1. このコマンドは非同期で実行されるため,このコマンドの実行状態はcsdmilsコマンドで業務システムstatusを確認してください。業務システムstatusは,「表1-36 業務システムのStatus一覧」を参照してください。

    また,このコマンドの完了状態を確認する場合は,メッセージログを参照してください。

    メッセージログの詳細については,マニュアル「Hitachi IT System Configuration Manager メッセージ」を参照してください。

    <メッセージログ例>

    [図データ]

  2. マスターイメージに登録された仮想ホスト以外はcsdmiundeployコマンドでは削除できません。

  3. 一時ディレクトリ作成

    このコマンド実行時に,仮想ホストに作業用の一時ディレクトリを作成します。

    ディレクトリ構成は次のようになります。

    表1‒57 作業用の一時ディレクトリの構成

    ディレクトリ名/ファイル名

    説明

    /tmp/※1

    csd_tmp/

    unsetup/

    アンセットアップスクリプトディレクトリ/※2

    アンセットアップスクリプト用の格納ディレクトリ

    Windowsの場合:%SystemRoot%\hitachi\CMALib\uCSD\※3,※4

    リモートホスト操作(ファイル転送やコマンド実行)で使用する一時ディレクトリ

    Linuxの場合のディレクトリ構成です。Windowsの場合は,パス区切り文字を"\"に読み替えてください。

    注※1

    定義deploy.remote.tmppath(Windowsの場合はdeploy.remote.tmppath.win)によって変更できます。なお,Windowsの場合は,"%SystemRoot%\Temp\"です。

    注※2

    コンポーネントテンプレートのProperty(key="unsetupscript.<スクリプト名>")タグでvalue属性に指定したディレクトリです。

    注※3

    ミドルセットアップUOCで次のメソッドを実行する場合,対象のリモートホスト上に一時ディレクトリを作成します。

    ・IRemoteHostConnectorクラスのputFile()メソッド

    ・IRemoteHostConnectorクラスのgetFile()メソッド

    ・IRemoteHostConnectorクラスのexecCommand()メソッド

    注※4

    一時ディレクトリ下にファイルおよびディレクトリを作成しないでください。作成した場合,ファイル転送に失敗し,ISCM処理が中断することがあります。

    アンデプロイ処理の流れを次に示します。

    表1‒58 アンデプロイ処理の流れ

    カテゴリ

    処理実行順

    機能

    ISCMの動作

    実行条件

    補足

    ミドルセットアップUOC

    1

    アンデプロイ時に実行されるミドルセットアップUOC

    アンデプロイ時に実行されるミドルセットアップUOCを実行

    ミドルセットアップUOCが定義されている場合

    ミドルアンセットアップ

    2

    ミドルアンセットアップ

    ミドルアンセットアップスクリプト転送

    アンセットアップスクリプトフォルダ内のファイルを転送先ディレクトリ配下へ転送

    ミドルアンセットアップスクリプトが定義されている,かつミドルウェアのステータスが“succeeded(setup)”,“updated”,“failed(update)”の場合

    3

    ミドルアンセットアップ

    ミドルアンセットアップスクリプトを実行

    アンデプロイ

    4

    VMアンデプロイ

    仮想ホストデプロイを行うテンプレートを基に生成された仮想ホストだけ実施します。

    注※ 定義“deploy.remote.tmppath”または“deploy.remote.tmppath.win”で示したディレクトリパス