付録F.3 運用に関する注意事項
運用に関して,次の注意事項があります。
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次の表に示すCosminexusの定義のパラメータ値を変更する場合は,必ずISCMのcsdmiupdateコマンドで変更してください。
なお,ISCMのcsdmiupdateコマンドでパラメータ値を変更するためには,コンポーネントテンプレートで,パラメータ値を可変部(${CsdU_XXXXX}と記述)にしておく必要があります。
表F‒4 csdmiupdateコマンドで変更する必要があるCosminexusの定義パラメータ値一覧 項番
定義ファイル名
パラメータ名
説明
1
mserver.properties
(Management Server環境設定ファイル)
webserver.connentor.http.port
Management Serverの接続HTTPポート番号
2
com.cosminexus.mngsvr.management_user_account.enabled
Management Serverのユーザアカウントの有効/無効
3
vmsetup.properties
(管理者設定用プロパティファイル)
setup.mng.administrator.userid
Management Serverの管理ユーザアカウントのユーザID
4
setup.mng.administrator.password
Management Serverの管理ユーザアカウントのパスワード
5
DefModel.xml
(簡易構築定義ファイル)
<logical-server-name>タグ
J2EEサーバ名
6
ejbserver.naming.port※
CORBAネーミングサービスのポート番号
注※ Cosminexusのティア構成がhttp-tier + j2ee-tier構成でhttp-tierで指定する定義ファイルの場合,csdmiupdateコマンドでパラメータ値を変更する必要はありません。
デプロイした仮想ホスト上で直接パラメータ値を変更した場合,ISCMが保持するパラメータ値と差異が生じるため,変更するパラメータによっては,業務アプリケーションまたはリソースアダプタのバックアップに失敗することがあります。
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Cosminexusの定義を更新するため,ISCMは定義更新の処理の中で,仮想マシン上のCosminexusを起動し,定義更新後にCosminexusを停止します。
業務アプリケーションがアーカイブ形式の場合,Cosminexusは,停止前の業務アプリケーションの状態を引き継ぎます。そのため,業務アプリケーションが起動している状態でCosminexusを停止した場合,定義更新の途中で業務アプリケーションが起動します。
Cosminexusの定義更新中に業務アプリケーションが起動すると問題になる場合は,マスターイメージ更新コマンド(csdmiupdate)を実行する前に,業務アプリケーションを停止してから,Cosminexusを停止してください。
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マスターイメージ更新コマンド(csdmiupdate)によるCosminexusの定義更新では,仮想ホスト上のCosminexusの定義を,ISCMに登録されたCosminexusの定義で上書きします。
直接仮想ホスト上で加えたCosminexusの定義変更を引き継ぎたい場合は,マスターイメージ更新コマンド(csdmiupdate)実行前に定義のバックアップを取得し,定義更新完了後に取得したバックアップを使って定義を元に戻してください。
ただし,業務アプリケーション,および,リソースアダプタについては,ISCMが次のディレクトリにバックアップを取得しています。
業務アプリケーション:表F-1の※1を参照してください
リソースアダプタ:表F-2の※1を参照してください
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Cosminexusのティア構成がhttp-tier + j2ee-tier構成の場合,http-tierに該当する仮想ホストでは,業務アプリケーション,リソースアダプタのバックアップおよびリストアを行いません。
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Cosminexusを使用する仮想ホストに対してcsdmideployコマンドまたはcsdmiupdateコマンドを実行する場合,業務アプリケーション,Management Serverおよび運用管理エージェントを停止しておく必要があります。