2.9.1 サイジングUOC
サイジングUOCの作成手順の例を次に示します。例として示すUOC 実装クラスでは,サンプルをベースに作成する場合,独自に作成する場合ともに次の情報を使用します。
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パッケージ名= csd.sample
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クラス名= AppServerDbSizingUoc
(1) UOC実装クラスの作成
サンプルをベースに作成する場合は「(4) UOC実装クラスの例」に記載したディレクトリに格納されているUOC実装クラスのサンプルファイルを編集してください。
独自に作成する場合は,UOC用の抽象クラス(jp.co.Hitachi.soft.csd.server.uoc.SizingUoc)を継承し,UOC実装クラスを作成します。UOC実装クラスでは必要なメソッドだけオーバーライドします。
(2) UOC実装クラスのコンパイル
サンプルをベースに作成した場合は,次に示す環境変数を設定したコマンドプロンプトでISCMが提供するbuild.batを使用してください。build.batは「(4) UOC実装クラスの例」に記載した各ディレクトリに格納しています。
項番 |
環境変数 |
設定値 |
---|---|---|
1 |
JDK_HOME |
JDK(Java Development Kit)のホームディレクトリ |
2 |
CSDUOCIF_JAR_PATH |
ISCMが提供するUOCのjarファイルのパス (<ISCMのインストールディレクトリ>\mgr\lib\csduocif.jar) |
UOC実装クラスを独自に作成した場合は,javacコマンドを使用して作成したUOC 実装クラスをコンパイルし,jarコマンドでクラスファイルを格納したjarファイルを作成します。
クラスパスには,ISCMが提供するライブラリ(csduocif.jar)を指定します。csduocif.jarは,次のディレクトリに格納されています。
<ISCMのインストールディレクトリ>\mgr\lib
- 【例】
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javacコマンド,jarコマンドの実行例を次に示します。
>javac -g -classpath "<ISCMのインストールディレクトリ>\mgr\lib\csduocif.jar" -sourcepath src -d classes src/csd/sample/AppServerDbSizingUoc.java >jar cvf sizingUoc.jar -C classes .
(3) UOC実装クラスの登録
UOC実装クラスは,jar形式で格納します。
UOCはマスターイメージに取り入れ,使用します。次に条件別にUOCの取り扱いについて説明します。
各コマンドについてはマニュアル「Hitachi IT System Configuration Manager リファレンス」を参照してください。
(a) あらかじめ用意されたUOCを使用する場合
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csdtmpls(-o,-dオプション付き)でテンプレートから構成パターンテンプレートファイルとUOCを取り出します。
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構成パターンテンプレートファイルのUOCタグを参考にして,マスターイメージ定義ファイルに「UOCクラス名」「jarファイル名」「UOCパラメータ」を記入してください。jarファイル名は1.で作成されたディレクトリからの相対パスを記述してください。
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csdmiregisterの-fオプションに2.で作成したマスターイメージ定義ファイル,-dオプションに1.で作成したディレクトリを指定してマスターイメージを登録してください。
(b) 利用者独自に作成したUOCを使用する場合
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UOC(jarファイル)を作成してください。
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csdmiregister -dで指定するディレクトリにUOCを格納します。
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マスターイメージ定義ファイルに「UOCクラス名」「jarファイル名」「UOCパラメータ」を記入してください。jarファイル名は2.で作成したディレクトリからの相対パスを記述してください。
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csdmiregisterの-fオプションに3.で作成したマスターイメージ定義ファイル,-dオプションに2.で作成したディレクトリを指定してマスターイメージを登録してください。