Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager 解説


2.8.1 JP1/AOとの連携

JP1/AOとの連携について説明します。

〈この項の構成〉

(1) JP1/AOとの連携に必要な設定

JP1/AOとの連携に必要な設定について説明します。PaaS提供者が次に示す手順で設定を行ってください。

(a) 前提条件の確認

JP1/AOと連携するための条件を次に示します。

  1. ISCMと同一の装置内での前提条件

    ISCMと同一のホストに,JP1/AO 10-01以降がインストールされていること

  2. 管理用サーバマシンのログインパスワードの前提条件

    JP1/AOと連携するPaaS提供者,PaaS利用者は,管理用サーバマシンのログインパスワードに次の文字を使用していないこと

    「<」,「>」,「|」,「;」,「&」,「*」,「!」,「?」,「"」,「%」,「/」,「\」

    上記の文字を使用している場合は別のパスワードに変更してください。

(b) 管理共有の設定

管理用サーバマシンの管理共有を有効にします。次の表のレジストリを設定してOSを再起動してください。

表2‒40 管理共有のレジストリ設定

レジストリキー

エントリ

設定値

HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Lanmanserver\parameters

AutoShareServer

1(DWORD)

レジストリの設定は次のコマンドでも可能です。

reg△add△HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Lanmanserver\parameters△/v△AutoShareServer△/t△REG_DWORD△/d△1

△:半角空白を示します。

(c) PaaS利用者用のJP1/AOユーザ,リソースグループ,ユーザグループの作成

PaaS利用者用のユーザ,リソースグループ,ユーザグループをJP1/AOで作成します。設定方法の詳細はJP1/AOのマニュアルを参照してください。

次に,PaaS利用者が追加したJP1/AOのサービスをほかのPaaS利用者が実行できないようにするユーザ設定の方法を説明します。

JP1/AOがJP1/Baseの認証機能と連携していない場合

JP1/AOにすべてのリソースグループ(All Resources)に対するAdminロールとUser Management権限を持つユーザでログインして,[管理]タブで次の設定を行います。

  1. ユーザの作成

    PaaS利用者ごとにJP1/AOのユーザを作成します。

  2. リソースグループの作成

    PaaS利用者ごとにリソースグループを作成します。

  3. ユーザグループの作成

    PaaS利用者ごとにユーザグループを作成します。

    作成したユーザグループには,同じPaaS利用者用に作成したユーザ,リソースグループを追加します。追加するリソースグループのロールにはModifyを選択してください。

JP1/AOがJP1/Baseの認証機能と連携している場合

JP1/AOでJP1/Baseの認証機能と連携する方法は,JP1/AOのマニュアルを参照してください。

  1. リソースグループの作成

    JP1/AOにすべてのリソースグループ(All Resources)に対するAdminロールとUser Management権限を持つユーザでログインして,PaaS利用者ごとにリソースグループを作成します。

  2. JP1ユーザの作成

    JP1/Baseの環境設定でPaaS利用者ごとにJP1ユーザを作成します。

    作成したJP1ユーザのJP1資源グループ別権限レベルには,次のとおりに設定してください。

    表2‒41 JP1資源グループ別権限レベルの設定

    グループ名

    権限レベル

    同じPaaS利用者用に作成したJP1/AOのリソースグループ名

    JP1_AO_Modify

(d) エージェント接続先定義の設定

(c)で作成した各リソースグループに,次の表のエージェントレス接続先設定を追加します。設定方法の詳細はJP1/AOのマニュアルを参照してください。

表2‒42 エージェントレス接続定義の設定

設定項目

設定値

接続先種別

ホスト名またはIPv4

IPv6は使用できません。

接続先

管理用サーバマシンのホスト名またはIPアドレス

PaaS利用者がJP1/AOにアクセスするURL,および各サービスの「ISCMのホスト名」プロパティに指定するホスト名,IPアドレスを指定しておく必要があります。

複数ある場合はそれぞれエージェントレス接続先定義を作成してください。

サービスのリソースグループ

(c)で作成したリソースグループ

リソースグループごとにエージェントレス接続先定義を作成してください。

認証情報

設定する。

プロトコル

WMI

ユーザID

PaaS提供者の管理用サーバマシン用ログインユーザ名(Administrator)

パスワード

PaaS提供者の管理用サーバマシン用ログインパスワード

最大で(管理サーバマシンのホスト名,IPアドレスの種類)×(リソースグループ数)のエージェントレス接続定義を作成する必要があります。

(e) サービステンプレートのインポート

ISCMが提供するサービステンプレートをJP1/AOにインポートします。JP1/AOの次に示すコマンドを実行してください。

<JP1/AOインストールパス>\bin\importservicetemplate△
 /file△<ISCMインストールパス>\mgr\product_tool\service_template\uCSD_Operations.zip△
 /user△<PaaS提供者用JP1/AOユーザ名>△
 /password△<PaaS提供者用JP1/AOユーザパスワード>

△:半角空白を示します。

サービステンプレートのインポートが完了したらISCMの提供するサービステンプレートが使用できるようになります。各PaaS利用者に作成したJP1/AOユーザまたはJP1ユーザの情報を連絡してください。

(f) サービステンプレートの入れ替え

ISCMが提供するサービステンプレートがバージョンアップした場合に,JP1/AOにインポートしたサービステンプレートを入れ替えます。次の手順に従い,サービステンプレートを入れ替えてください。リリースノートに記載したサービステンプレートの追加・変更内容を確認し,サービステンプレートのインポート,削除の要否を判断してください。なお,手順3.を実施する場合は,各PaaS利用者が入れ替え対象のサービステンプレートが基になるサービスおよびそのサービスから生成されたタスクをすべて削除しておく必要があります。

  1. サービステンプレートのインポート

    ISCMが提供するサービステンプレートをインポートします。JP1/AOの次に示すコマンドを実行してください。

    <JP1/AOインストールパス>\bin\importservicetemplate△
      /file△<ISCMインストールパス>\mgr\product_tool\service_template\uCSD_Operations.zip△
      /user△<PaaS提供者用JP1/AOユーザ名>△
      /password△<PaaS提供者用JP1/AOユーザパスワード>

    △:半角空白を示します。

    バージョンアップしたサービステンプレートがインポートされます。バージョンアップしていないサービステンプレートのインポートはスキップされます。

  2. サービステンプレート一覧の出力

    旧バージョンのサービステンプレートを削除する際に必要な情報を取得します。JP1/AOの次に示すコマンドを実行してください。なお,サービステンプレートの削除を行わない場合は,実施する必要はありません。

    <JP1/AOインストールパス>\bin\listservices△
      /output△servicetemplates△
      /file△<サービステンプレート一覧を出力するファイルのパス>△
      /user△<PaaS提供者用JP1/AOユーザ名>△
      /password△<PaaS提供者用JP1/AOユーザパスワード>

    △:半角空白を示します。

    出力結果のうち,Service ID列にサービステンプレートID,Vendor ID列にベンダーID,Version列にサービステンプレートバージョンが出力されるため,削除する旧バージョンのサービステンプレートのサービステンプレートID,ベンダーID,サービステンプレートバージョンを控えておきます。

  3. サービステンプレートの削除

    旧バージョンのサービステンプレートを削除します。JP1/AOの次に示すコマンドを実行してください。なお,サービステンプレートの削除を行わない場合は,実施する必要はありません。

    <JP1/AOインストールパス>\bin\deleteservicetemplate△
      /name△<listservicesコマンドで確認したサービステンプレートID>△
      /vendor△<listservicesコマンドで確認したベンダーID>△
      /version△<listservicesコマンドで確認したサービステンプレートバージョン>△
      /user△<PaaS提供者用JP1/AOユーザ名>△
      /password△<PaaS提供者用JP1/AOユーザパスワード>

    △:半角空白を示します。

    旧バージョンのサービステンプレートが削除され,バージョンアップしたサービステンプレートだけを使用することができます。

(2) ISCMが提供するサービステンプレート

ISCMが提供するJP1/AOのサービステンプレートについて説明します。

(a) サービステンプレート一覧

ISCMが提供するサービステンプレートの一覧を次の表に示します。各テンプレートの詳細はJP1/AOの[サービス詳細説明表示]で表示する詳細説明画面を参照してください。

表2‒43 サービステンプレート一覧

項番

サービステンプレート名

説明

処理概要

1

業務システムの構築

業務システムを構築します。

次の処理を実行します。

(1) csdmiregisterコマンド

(2) csdmiposコマンド

(3) csdmireserveコマンド

(4) csdmideployコマンド

また,[応答入力]ダイアログボックスの表示で次の処理を実行します。

(1) csdmilsコマンド

[応答入力]ダイアログボックスで[Cancel]ボタンを選択した場合は次の処理を実行します。

(1) csdmireleaseコマンド(csdmireserveコマンド実行後だけ)

(2) csdmideleteコマンド

2

業務システムのコピー構築

既存の業務システムをコピーして業務システムを構築します。

次の処理を実行します。

(1) csdmiexportコマンド

(2) マスターイメージ定義ファイルの作成

(3) csdmiregisterコマンド

(4) csdmiposコマンド

(5) csdmireserveコマンド

(6) csdmideployコマンド

また,[応答入力]ダイアログボックスの表示で次の処理を実行します。

(1) csdmilsコマンド

[応答入力]ダイアログボックスで[Cancel]ボタンを選択した場合は次の処理を実行します。

(1) csdmireleaseコマンド(csdmireserveコマンド実行後だけ)

(2) csdmideleteコマンド

3

業務システムの削除

業務システムを削除します。

次の処理を実行します。

(1) csdmiundeployコマンド

(2) csdmireleaseコマンド

(3) csdmideleteコマンド

4

テンプレートの表示

テンプレートの一覧,詳細を参照します。

csdtmplsコマンドを実行します。

5

マスターイメージの登録

マスターイメージを登録します。

csdmiregisterコマンドを実行します。

6

マスターイメージの登録(設計書入力)

業務システムの設計書を使用してマスターイメージを登録します。

次の処理を実行します。

(1)csdmiregisterコマンド

(2)csdmireserveコマンド

(3)csdmilsコマンド

7

マスターイメージのコピー

マスターイメージをコピーします。

次の処理を実行します。

(1) csdmiexportコマンド

(2) マスターイメージ定義ファイルの作成

(3) csdmiregisterコマンド

8

マスターイメージの更新

マスターイメージを更新します。

csdmiupdateコマンドを実行します。

9

マスターイメージの更新(設計書入力)

業務システムの設計書を使用してマスターイメージを更新します。

csdmiupdateコマンドを実行します。

10

マスターイメージの削除

マスターイメージを削除します。

csdmideleteコマンドを実行します。

11

マスターイメージの表示

マスターイメージの一覧,詳細を参照します。

csdmilsコマンドを実行します。

12

物理配置候補の算出

マスターイメージの物理配置候補を算出します。

csdmiposコマンドを実行します。

13

リソースの予約

マスターイメージのリソースを予約します。

csdmireserveコマンドを実行します。

14

リソースの予約解除

マスターイメージのリソースを予約解除します。

csdmireleaseコマンドを実行します。

15

物理リソース情報の出力

物理リソース情報を参照します。

csdrsclsコマンドを実行します。

16

業務システムのデプロイ

業務システムをデプロイします。

csdmideployコマンドを実行します。

17

業務システムのアンデプロイ

業務システムをアンデプロイします。

csdmiundeployコマンドを実行します。

18

デプロイ処理の中断

デプロイ処理を中断します。

csdmistopdeployコマンドを実行します。

19

仮想ホスト,ミドルウェアのステータス変更

仮想ホスト,ミドルウェアのステータスを変更します。

csdmivmstatusコマンドを実行します。

20

仮想ホストパスワードの設定

仮想ホストのパスワードを設定します。

csdmisetpasswordコマンドを実行します。

(b) 画面詳細

ISCMが提供するサービステンプレートにおける,独自の画面表示および制限事項について説明します。

下記で説明した以外の画面表示,制限事項はJP1/AOが提供するサービステンプレートと同じになります。

[サービス設定]ダイアログボックス

図2‒10 [サービス設定]ダイアログボックス

[図データ]

  1. 制限事項

    ISCMが提供するサービステンプレートは,次の表に示すプロパティを[サービス設定]ダイアログボックスでは表示しません。これらは[サービス実行]ダイアログボックスで指定します。

    表2‒44 [サービス設定]ダイアログボックスで表示しないプロパティ

    項番

    プロパティ名

    使用しているサービステンプレート

    1

    マスターイメージ定義ファイル

    業務システムの構築

    マスターイメージの登録

    マスターイメージの更新

    2

    業務システムの設計書

    マスターイメージの登録(設計書入力)

    マスターイメージの更新(設計書入力)

    3

    UOC格納ZIPファイル

    業務システムの構築

    マスターイメージの登録

    マスターイメージの更新

    マスターイメージの登録(設計書入力)

    マスターイメージの更新(設計書入力)

    4

    スナップショット格納ZIPファイル

    業務システムの構築

    マスターイメージの登録

    5

    物理配置制約ファイル

    業務システムの構築

    物理配置候補の算出

    6

    リソース定義ファイル

    業務システムの構築

    リソースの予約

    上記のプロパティはプリセットプロパティで指定してもエラーにはなりませんが,値は反映しません。ただし,不正な値を指定した場合はエラーになりますので注意してください。

[サービス実行]ダイアログボックス

図2‒11 [サービス実行]ダイアログボックス

[図データ]

  1. ファイル参照形式プロパティ

    ISCMが提供するサービステンプレートの一部のプロパティは,[参照]ボタンをクリックしてファイル選択ダイアログボックスを開き,入力するファイルを選択することで指定します。

    指定したファイルは,サービス実行時に管理用サーバマシンに送信して使用します。

    図2‒12 ファイル参照形式プロパティ

    [図データ]

    テキストフィールドには選択したファイル名が表示されます。このテキストフィールドに直接ファイル名を入力することはできません。

    [クリア]ボタンをクリックすると,現在選択しているファイルをリセットします。

    ファイル参照形式のプロパティの一覧を次の表に示します。

    表2‒45 ファイル参照形式プロパティ一覧

    項番

    プロパティ名

    使用しているサービステンプレート

    1

    マスターイメージ定義ファイル

    業務システムの構築

    マスターイメージの登録

    マスターイメージの更新

    2

    業務システムの設計書

    マスターイメージの登録(設計書入力)

    マスターイメージの更新(設計書入力)

    3

    UOC格納ZIPファイル

    業務システムの構築

    マスターイメージの登録

    マスターイメージの更新

    マスターイメージの登録(設計書入力)

    マスターイメージの更新(設計書入力)

    4

    スナップショット格納ZIPファイル

    業務システムの構築

    マスターイメージの登録

    5

    物理配置制約ファイル

    業務システムの構築

    物理配置候補の算出

    6

    リソース定義ファイル

    業務システムの構築

    リソースの予約

    ZIPファイルを指定するプロパティに指定するファイルの構成については,プロパティを使用するサービステンプレートの詳細情報説明画面を参照してください。

  2. 制限事項

    • ISCMが提供するサービステンプレートの一部は,[実行契機]として「定期実行」を選択できません。各サービステンプレートで使用できる[実行契機]の一覧を次の表に示します。

      各実行契機の動作についてはJP1/AOのマニュアルを参照してください。

      表2‒46 使用可能な[実行契機]一覧

      項番

      サービステンプレート名

      即時実行

      指定日実行

      定期実行

      1

      業務システムの構築

      ×

      2

      業務システムのコピー構築

      3

      業務システムの削除

      4

      テンプレートの表示

      5

      マスターイメージの登録

      ×

      6

      マスターイメージの登録(設計書入力)

      ×

      7

      マスターイメージのコピー

      8

      マスターイメージの更新

      ×

      9

      マスターイメージの更新(設計書入力)

      ×

      10

      マスターイメージの削除

      11

      マスターイメージの表示

      12

      物理配置候補の算出

      ×

      13

      リソースの予約

      ×

      14

      リソースの予約解除

      15

      物理リソース情報の出力

      16

      業務システムのデプロイ

      17

      業務システムのアンデプロイ

      18

      デプロイ処理の中断

      19

      仮想ホスト,ミドルウェアのステータス変更

      20

      仮想ホストパスワードの設定

      (凡例)

      ○:選択できる

      ×:選択できない(リストに表示されない)

    • JP1/AO 10-02以降でサポートするダイレクトアクセスURLの追加クエリパラメータ(タスク名,タスク説明,入力プロパティ)には対応していません。これらのクエリパラメータを指定しても[サービス実行]ダイアログボックスには反映されません。

    • ファイル参照形式プロパティには,100MBを超えるサイズのファイルは指定できません。指定した場合,[実行]ボタンをクリックしたときにKFUD27003メッセージを表示してサービスの実行に失敗します。

[タスク詳細]ダイアログボックス

図2‒13 [タスク詳細]ダイアログボックス

[図データ]

  1. プロパティ

    ISCMが提供するサービステンプレートは出力プロパティを表示しません。タスクの実行結果は[実行結果]開閉ボタンで表示するエリアに出力されます。

  2. 実行結果

    タスクの実行結果を表示します。実行結果のフォーマットはサービステンプレートによって異なります。サービステンプレートごとの実行結果フォーマットを次の表に示します。

    表2‒47 実行結果フォーマット一覧

    項番

    サービステンプレート名

    フォーマット

    1

    業務システムの構築

    通常フォーマット

    2

    業務システムのコピー構築

    通常フォーマット

    3

    業務システムの削除

    通常フォーマット

    4

    テンプレートの表示

    テンプレート表示フォーマット

    5

    マスターイメージの登録

    通常フォーマット

    6

    マスターイメージの登録(設計書入力)

    通常フォーマット

    7

    マスターイメージのコピー

    通常フォーマット

    8

    マスターイメージの更新

    通常フォーマット

    9

    マスターイメージの更新(設計書入力)

    通常フォーマット

    10

    マスターイメージの削除

    通常フォーマット

    11

    マスターイメージの表示

    マスターイメージ表示フォーマット

    12

    物理配置候補の算出

    通常フォーマット

    13

    リソースの予約

    通常フォーマット

    14

    リソースの予約解除

    通常フォーマット

    15

    物理リソース情報の出力

    物理リソース情報出力フォーマット

    16

    業務システムのデプロイ

    通常フォーマット

    17

    業務システムのアンデプロイ

    通常フォーマット

    18

    デプロイ処理の中断

    通常フォーマット

    19

    仮想ホスト,ミドルウェアのステータス変更

    通常フォーマット

    20

    仮想ホストパスワードの設定

    通常フォーマット

    通常フォーマット

    ISCMが提供するサービステンプレートの通常フォーマットです。[実行結果]にタスクの結果を表示します。

    図2‒14 通常フォーマット

    [図データ]

    • [実行結果ダウンロード]ボタン

      クリックすると,現在[実行結果]に表示している内容をファイル出力します。

    テンプレート表示フォーマット

    「テンプレートの表示」サービステンプレートの実行結果フォーマットです。

    指定したユーザに公開されているテンプレートの一覧を[テンプレート一覧]に表示します。[テンプレート一覧]の表示項目を次に示します。

    図2‒15 テンプレート表示フォーマット

    [図データ]

    表2‒48 [テンプレート一覧]表示項目

    項番

    項目名

    内容

    1

    ID

    テンプレートIDを表示します。

    2

    種別

    テンプレートの種別を表示します。

    Pattern:構成パターンテンプレート

    Component:コンポーネントテンプレート

    3

    テンプレート名

    テンプレートの名称を表示します。

    4

    最終更新時刻

    テンプレートを最後に更新した時刻を表示します。

    [テンプレート一覧]からテンプレートを1行選択すると,選択したテンプレートの情報を[詳細情報]に表示します。

    • [テンプレート一覧ダウンロード]ボタン

      現在[テンプレート一覧]に表示している内容をCSV形式でファイル出力します。

    • [詳細情報ダウンロード]ボタン

      現在[詳細情報]に表示している内容をファイル出力します。

    • [テンプレートファイルダウンロード]ボタン

      現在[テンプレート一覧]で選択しているテンプレートのテンプレートファイルを出力します。

    • [付属ファイルダウンロード]ボタン

      現在[テンプレート一覧]で選択しているテンプレートに付属する定義ファイル,バッチファイルなどをZIPファイルで出力します。

    マスターイメージ表示フォーマット

    「マスターイメージの表示」サービステンプレートの実行結果フォーマットです。

    指定したユーザが登録したマスターイメージの一覧を[マスターイメージ一覧]に表示します。[マスターイメージ一覧]の表示項目を次に示します。

    図2‒16 マスターイメージ表示フォーマット

    [図データ]

    表2‒49 [マスターイメージ一覧]表示項目

    項番

    項目名

    内容

    1

    ID

    マスターイメージIDを表示します。

    2

    マスターイメージ名

    マスターイメージの名称を表示します。セクションを設定している場合は,"<マスターイメージ名>.<セクション>"の形式で表示します。

    3

    ステータス

    マスターイメージの現在のステータスを表示します。

    表示するステータスはcsdmilsコマンドの出力と同じです。

    4

    最終更新時刻

    マスターイメージを最後に更新した時刻を表示します。

    [マスターイメージ一覧]からマスターイメージを1行選択すると,選択したマスターイメージの情報を[詳細情報]に表示します。

    • [マスターイメージ一覧ダウンロード]ボタン

      現在[マスターイメージ一覧]に表示している内容をCSV形式でファイル出力します。

    • [詳細情報ダウンロード]ボタン

      現在[詳細情報]の各タブに表示している内容をファイル出力します。出力ファイルのフォーマットを次に示します。

      図2‒17 [詳細情報ダウンロード]ファイルフォーマット

      [図データ]

    • [マスターイメージ定義ファイルダウンロード]ボタン

      現在[マスターイメージ一覧]で選択しているマスターイメージのマスターイメージ定義ファイルを出力します。

    • [付属ファイルダウンロード]ボタン

      現在[マスターイメージ一覧]で選択しているマスターイメージに付属するサイジングUOCなどをZIPファイルで出力します。

    • [エクスポート]ボタン

      現在[マスターイメージ一覧]で選択しているマスターイメージのスナップショットをZIPファイルで出力します。

    物理リソース情報出力フォーマット

    「物理リソース情報の出力」サービステンプレートの実行結果フォーマットです。各リソース情報を[実行結果]の対応するタブに表示します。サービスの実行時に取得しないことを選択した情報のタブは選択できません。

    図2‒18 物理リソース情報出力フォーマット

    [図データ]

    • [実行結果ダウンロード]ボタン

      取得しなかった情報を除いて,現在[実行結果]の各タブに表示している内容をファイル出力します。出力ファイルのフォーマットを次に示します。

      図2‒19 [実行結果ダウンロード]ファイルフォーマット

      [図データ]

  3. uCSDログダウンロード

    ISCMが出力するログファイルをZIPファイルで出力します。出力ファイルの内容を次に示します。

    表2‒50 [uCSDログダウンロード]取得ファイル一覧

    項番

    収集するログファイル

    収集元ファイルパス

    ダウンロードファイル内の格納パス

    1

    メッセージログ

    <ISCMインストールディレクトリ>\

    mgr\log\csdmessageXX.log

    log\csdmessageXX.log

    2

    <ISCMインストールディレクトリ>\

    mgr\log\csdprocessmessageXX.log

    log\csdprocessmessageXX.log

    3

    アクセスログ

    <ISCMインストールディレクトリ>\

    mgr\log\csdaccessXX.log

    log\csdaccessXX.log

    4

    コマンドトレースログ

    <ISCMインストールディレクトリ>\

    mgr\log\csdcmdtrcXX.log

    log\csdcmdtrcXX.log

    5

    統合トレースログ

    (32bit)

    <HNTRLib2(32bit版)インストールディレクトリ>\

    spool\hntr2X.log

    hntrlib2\32\hntr2X.log

    6

    統合トレースログ

    (64bit)

    <HNTRLib2(64bit版)インストールディレクトリ>\

    spool\hntr2X.log

    hntrlib2\64\hntr2X.log

    注 X:ファイル通番

    タスクを実行した時点のログファイルの保存はしていません。取得するログファイルは[uCSDログダウンロード]ボタンをクリックした時点のファイルとなります。

  4. 制限事項

    実行結果の一部は表示可能な文字数に制限があります。そのため,実行結果のデータ量が多い場合はすべての結果を表示できません。実行結果の表示文字数制限を次の表に示します。

    表2‒51 実行結果の表示文字数制限

    項番

    サービステンプレート

    表示項目

    表示文字数制限

    1

    下記以外のサービステンプレート

    • テンプレートの表示

    • マスターイメージの表示

    • 物理リソース情報の出力

    実行結果

    最大1024文字

    2

    テンプレートの表示

    詳細情報

    なし

    3

    マスターイメージの表示

    詳細情報

    マスターイメージ情報

    なし

    4

    サイジング情報

    なし

    5

    ミドルウェア情報

    なし

    6

    物理配置情報

    なし

    7

    仮想NIC情報

    なし

    8

    物理リソース情報の出力

    実行結果

    物理ホストグループ情報

    なし

    9

    物理ホスト情報

    なし

    10

    IPアドレス情報

    なし

    11

    負荷分散機情報

    なし

    注※ 改行コードなども含みます。超過する場合は先頭から1024文字までを表示します。

    次に示すボタンでダウンロードできるファイルのサイズは100MBまでです。ダウンロードするファイルのサイズが100MBを超過する場合,ボタンをクリックしたときにKFUD27007メッセージを表示してダウンロードに失敗します。

    • [テンプレートファイルダウンロード]ボタン

    • [付属ファイルダウンロード]ボタン

      「テンプレート表示フォーマット」および

      「マスターイメージ表示フォーマット」

    • [マスターイメージ定義ファイルダウンロード]ボタン

    • [エクスポート]ボタン

    • [uCSDログダウンロード]ボタン