Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager 解説


1.3 機器構成

ISCMを利用して実現するPaaS環境の構成例を次の図に示します。

図1‒1 機器構成図(ハイパーバイザ種別がVMwareの場合)

[図データ]

図1‒2 機器構成図(ハイパーバイザ種別がHVMの場合)

[図データ]

図1‒3 機器構成図(管理LANのみの構成,かつハイパーバイザ種別がVMwareの場合)

[図データ]

また,図中の機器・プログラムの説明を次の表に示します。

表1‒1 機器構成の説明

項番

機器・プログラム

説明

1

uCosminexus Application Server

仮想化環境上のCosminexusを管理します。

仮想サーバマネージャ機能を使用します。

2

JP1/ITRM

ISCMの前提製品であり,JP1/IT Resource Management - Managerの略称です。仮想化環境のITリソースを管理します。

3

HV(ハイパーバイザ)

管理ソフトウェア

ハイパーバイザを一括して管理します。

JP1/ITRMは,ハイパーバイザ管理ソフトウェアを管理します。

4

HV(ハイパーバイザ)

仮想マシンを実現するための制御プログラムです。

ハイパーバイザの上位で仮想マシンを動作できます

注※ 管理LANのみの構成の場合,HVMは未サポートです。

5

管理用端末

ITリソース管理者が,管理サーバマシンを利用する端末です。

管理用サーバマシンに直接ログインすることもできます。

6

共有ディスク

主に仮想サーバの仮想イメージが格納されます。

JP1/ITRMが管理し,デプロイ時はここに格納されている仮想イメージから仮想ホストを構築します。

7

LB

ロードバランサです。

業務システムへのリクエストの負荷分散を行います。

仮想サーバマネージャがサポートするLBは,ISCMの構成管理対象にできます

注※ 管理LANのみの構成の場合は,ISCMの構成管理対象にできません。

8

管理LAN

各マシン,システムの管理用データが流れるLANです。

PaaS提供者やPaaS利用者によるISCMの運用データは管理LANを経由します。

9

業務LAN

業務用のデータが流れるLANです。

管理LANと同じ場合もあります。逆に,性能要件や,セキュリティ要件で,業務LANが複数に分かれることもあります。

10

管理用サーバマシン

仮想環境または物理環境を管理・運用するマシンです。

ISCMを運用する際は,このマシンにログインして操作します。

11

HV(ハイパーバイザ)

管理用サーバマシン

業務システムの仮想化環境を管理・運用するマシンです。

ハイパーバイザ管理ソフトウェアが動作します。

ハイパーバイザ種別がVMwareの場合:vCenter

ハイパーバイザ種別がHVMの場合:JP1/SC/DPM,HDvM

12

PM(Physical Machine)

物理マシンです。物理サーバやブレードに相当します。

13

GW(Gate Way)

ゲートウェイです。外部ネットワークから業務システムにアクセスするための入り口としての機能を果たす機器です。