uCosminexus DocumentBroker Version 5 リファレンス API

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5.25 DbjUploadInfoインターフェース

DbjUploadInfoインターフェースは,文書のアップロード情報を扱うインターフェースです。文書のアップロード情報を取得,設定するメソッドを提供します。

直接のスーパーインターフェース
  • java.lang.Cloneable
    DbjUploadInfoインターフェースは,java.lang.Cloneableインターフェースを継承します。このインターフェースのcloneメソッドは,ディープコピーを実行します。
プロパティ一覧
DbjUploadInfoインターフェースで扱うプロパティの一覧と,各プロパティに対するgetterメソッドおよびsetterメソッドを次の表に示します。

表5-12 DbjUploadInfoインターフェースで扱うプロパティ

プロパティ名 データ型 getterメソッド setterメソッド
filePath String型 getFilePath setFilePath
indexPath String型 getIndexPath setIndexPath
renditionPropSet DbjPropSet renditionPropSet setRenditionPropSet
renditionType String型 getRenditionType setRenditionType
retrievalName String型 getRetrievalName setRetrievalName
fileStream java.io.InputStream getFileStream setFileStream
indexStream java.io.InputStream getIndexStream setIndexStream
プロパティ詳細
  • filePathプロパティ
    登録する文書のローカルパス名を表します。ファイル名を含むフルパスです。
    次に示す場合には,このプロパティの値にnullを指定できます。
    ・マルチレンディションを使用しない文書(サブレンディションを持たない,マスタレンディションだけの文書)を登録する場合
    ・登録する文書の入力ストリームを用いる場合(fileStreamプロパティを有効とする場合)
    nullを指定した場合は,登録する文書から全文検索インデクスを作成しません。indexPathプロパティは無視されます。
    初期値はnullです。
  • indexPathプロパティ
    登録する文書の全文検索インデクスを作成するファイルのフルパスを表します。
    filePathプロパティに指定したファイルから全文検索インデクスを作成する場合は,DbjDef.INDEXPATH_SAMEを指定します。全文検索インデクスを作成しない場合は,nullを指定します。
    初期値はnullです。
  • renditionPropSetプロパティ
    登録する文書のレンディションプロパティ値集合です。レンディションプロパティ値集合には,次のプロパティが指定できます。
    ・dbrProp_RetrievalName(レンディションに登録された文書のファイル名)
    ・dbrProp_RenditionStatus(レンディションの更新状態)
    各レンディションプロパティの値に初期値を設定する場合は,nullを指定します。
    初期値は空プロパティ値集合です。
  • renditionTypeプロパティ
    登録する文書のレンディションタイプを表します。設定したレンディションタイプは登録文書オブジェクトのdbrProp_RenditionTypeプロパティに設定されます。
    このプロパティ値にnullを設定すると,retrievalNameプロパティの値の拡張子に対応するレンディションタイプが設定されます。retrievalNameプロパティの値もnullの場合には,filePathプロパティの値の拡張子に対応するレンディションタイプが設定されます。この時,拡張子に対応するレンディションタイプは,レンディション定義ファイルの定義内容に従って取得されます。拡張子がレンディション定義ファイルに定義されていない場合は,レンディションタイプとしてnullが設定されます。なお,このプロパティ値にnullを指定して,さらにretrievalNameプロパティおよびfilePathプロパティの値もnullの場合には,レンディションタイプにnullが設定されます。
    初期値はnullです。
  • retrievalNameプロパティ
    登録する文書のクライアント側でのオリジナルファイル名を表します。設定したファイル名は登録文書オブジェクトのdbrProp_RetrievalNameプロパティに設定されます。
    filePathプロパティに指定したフルパス中のファイル名を設定したい場合は,nullを指定します。
    初期値はnullです。
  • fileStreamプロパティ
    登録する文書のjava.ioパッケージで提供された入力ストリームを表します。このプロパティを指定する場合,retrievalNameプロパティに値を設定してください。filePathプロパティを指定した場合,filePathプロパティの値が有効となります。fileStreamプロパティに指定した値を有効にするには,filePathプロパティにnullを指定します。
    次に示す場合には,このプロパティの値にnullを指定できます。
    ・サブレンディションを追加(DbjObj#addRendition)する場合
    ・バージョンなし文書の作成(DbjDocSpace#createDocument)で,先頭のアップロード情報の場合
    ・バージョン付き文書の作成(DbjDocSpace#createVrDocument)で,先頭のアップロード情報の場合
    nullを指定した場合は,登録する文書から全文検索インデクスを作成しません。indexStreamプロパティは無視されます。
    初期値はnullです。
  • indexStreamプロパティ
    登録する文書の全文検索インデクスのjava.ioパッケージで提供された入力ストリームを表します。マスタレンディション以外で指定した場合は,無視されます。
    indexPathプロパティを指定した場合,indexPathプロパティの値が有効となります。indexStreamプロパティの値を有効にするには,indexPathプロパティにnullを指定してください。
    全文検索インデクスを作成しない場合は,nullを指定します。
    初期値はnullです。

以降,DbjUploadInfoインターフェースのメソッドについて説明します。

<この節の構成>
5.25.1 getFilePath(登録する文書のフルパスの取得)
5.25.2 getIndexPath(全文検索インデクス作成用ファイルのフルパスの取得)
5.25.3 getRenditionType(登録する文書のレンディションタイプの取得)
5.25.4 getRetrievalName(登録する文書のファイル名の取得)
5.25.5 renditionPropSet(レンディションプロパティ値集合の取得)
5.25.6 getFileStream(fileStreamプロパティの取得)
5.25.7 getIndexStream(indexStreamプロパティの取得)
5.25.8 setFilePath(登録する文書のフルパスの設定)
5.25.9 setIndexPath(全文検索インデクス作成用ファイルのフルパスの設定)
5.25.10 setRenditionPropSet(レンディションプロパティ値集合の設定)
5.25.11 setRenditionType(登録する文書のレンディションタイプの設定)
5.25.12 setRetrievalName(登録する文書のファイル名の設定)
5.25.13 setFileStream(fileStreamプロパティの設定)
5.25.14 setIndexStream(indexStreamプロパティの設定)