オブジェクトリファレンスとは，DocumentBrokerオブジェクトへのリファレンスを示すプロパティの値です。例えば，dmaProp_ParentContainerプロパティの値がこれに当たります。

オブジェクト型の値のうち，オブジェクトリファレンスは検索条件に直接指定できません。検索で指定する場合には，オブジェクトリファレンスが示す実体であるDocumentBrokerオブジェクトのOIID文字列を指定します。例えば，dmaProp_ParentContainerプロパティの値を指定したい場合，検索条件にはdmaProp_ParentContainerプロパティが参照している実体のDocumentBrokerオブジェクト（Containerオブジェクトなど）のOIIDを表す文字列を指定します。

このOIID文字列の値は，検索実行時には，次のどちらかの方法でオブジェクトリファレンスの値に変換する必要があります。

• objref関数で変換する
  edmSQL文にオブジェクトリファレンスの実体であるOIIDを直接指定する場合の変換方法です。
  objref関数の詳細については，「2.9.3(4) <objref関数>の詳細」を参照してください。
  
• <?パラメタ>を使用して変換する
  edmSQL文に<?パラメタ>を指定しておく場合の変換方法です。<?パラメタ>にOIID文字列を設定する方法については，「1.7　パラメタの操作」を参照してください。
  

また，検索結果としてオブジェクト型の値を取得した場合は，oiidstr関数を使用して，そのオブジェクト型の値が表すオブジェクトリファレンスの実体であるオブジェクトのOIIDが取得できます。oiidstr関数の詳細については，「2.9.3(3) <oiidstr関数>の詳細」を参照してください。

次に，オブジェクト型のデータ型を使用する表現形式および述語について説明します。また，DocumentBrokerクラスライブラリで扱うデータ型との対応についても説明します。

なお，オブジェクト型の値を使用する演算子および関数はありません。

＜この項の構成＞

(1)　表現形式

(2)　述語

(3)　DocumentBrokerクラスライブラリで扱うデータ型との対応