uCosminexus DocumentBroker Version 5 リファレンス API

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1.6.2 DbjFactoryインターフェースの機能

DbjFactoryインターフェースでは,パラメタクラスのオブジェクト,セッションオブジェクトおよびXMLトランスレーターオブジェクトを作成して,そのオブジェクトを扱うためのインターフェースを返却します。

DbjFactoryインターフェースは,DbjFactory0200#getFactoryメソッドを実行して取得します。DbjFactoryインターフェースのメソッドで取得できるのは,次のインターフェースです。

<この項の構成>
(1) パラメタクラスのインターフェース群
(2) 文書管理クラスのDbjSessionインターフェース

(1) パラメタクラスのインターフェース群

パラメタクラスのインターフェース群は,DocumentBrokerクラスライブラリ固有のデータを,メソッドの引数として設定したり,戻り値として取得したりする場合に使用するインターフェース群です。

パラメタクラスのインターフェースは,作成する情報ごとに提供されているメソッドを実行して取得します。例えば,文書管理オブジェクトのプロパティ情報を作成したい場合にはDbjFactory#createPropSetメソッドを実行してDbjPropSetインターフェースを取得します。文書のアップロード情報を作成したい場合にはDbjFactory#createUploadInfoメソッドを実行してDbjUploadInfoインターフェースを取得します。

パラメタクラスのインターフェースと作成できる情報の種類については,「1.7 パラメタの操作」を参照してください。

ここでは,パラメタクラスのインターフェースのうち,DbjPropSetインターフェースを取得する例を示します。

 
// パラメタクラスのインターフェースを取得する例
 
// DbjFactoryインターフェースを取得する
DbjFactory factory = DbjFactory0200.getFactory();
 
// プロパティ値集合オブジェクトを作成して,
// DbjPropSetインターフェースを取得する
DbjPropSet props = factory.createPropSet();
 

(2) 文書管理クラスのDbjSessionインターフェース

DbjSessionインターフェースは,文書空間とのセッションを管理する機能を持つインターフェースです。文書管理オブジェクトを操作するためには,DbjSessionインターフェースを取得して,文書空間とのセッションを確立する必要があります。

セッションの詳細については,「1.8 セッションとトランザクションの制御」を参照してください。

DbjSessionインターフェースを取得する例を示します。

 
// DbjSessionインターフェースを取得する例
 
// DbjFactoryインターフェースを取得する
DbjFactory factory = DbjFactory0200.getFactory();
 
//DbjSessionインターフェースを取得する(引数は文書空間識別子(GUID))
DbjSession sess = factory.createSession( docspaceid );
 

文書空間識別子は,デフォルトの値を使用することもできます。デフォルトの値の設定方法については,マニュアル「DocumentBroker Version 5 システム導入・運用ガイド」の「動作環境定義ファイル」の説明を参照してください。