uCosminexus DocumentBroker Version 5 概説

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

3.5.1 バージョンなしフォルダによる文書管理の概要

バージョンなしフォルダでは,複数の文書を目的に応じて一つにまとめたり,一つの文書を複数の分類に関連付けたりして文書を管理できます。また,バージョンなしフォルダを別のバージョンなしフォルダに関連付けて管理できます。

フォルダによる文書管理では,二つの文書管理オブジェクトを想定して,一方を「包含するオブジェクト」,もう一方を「包含されるオブジェクト」として考えます。このマニュアルでは,オブジェクトを包含するオブジェクトを上位オブジェクト,オブジェクトに包含されるオブジェクトを下位オブジェクトといいます。

例えば,バージョンなしフォルダに文書を格納することを考えた場合,バージョンなしフォルダが上位オブジェクト,文書が下位オブジェクトに相当します。また,バージョンなしフォルダの下位にバージョンなしフォルダを作成することを考えた場合,上位のバージョンなしフォルダが上位オブジェクト,下位のバージョンなしフォルダが下位オブジェクトに相当します。フォルダによる文書管理は,このような上位オブジェクトと下位オブジェクトとのリンク関係で表せます。リンクを解除すると,二つの文書管理オブジェクトの関連付けがなくなります。

バージョンなしフォルダでは,次の2種類のリンクで上位オブジェクトと下位オブジェクトをリンク付けます。

直接型リンク
上位オブジェクトと下位オブジェクトを1:n(nは1以上の整数)の関係でリンク付けて,文書管理オブジェクトをまとめて管理できます。なお,上位のフォルダを下位以下のフォルダの下位のオブジェクトとして関連付けることはできません。
参照型リンク
上位オブジェクトと下位オブジェクトをn:m(n,mは1以上の整数)の関係でリンク付けて,文書管理オブジェクトを分類して管理できます。

なお,バージョンなしフォルダの直接型リンクおよび参照型リンクでは,文書管理オブジェクト間をリンクオブジェクトによってリンク付けます。リンクオブジェクトについては,「3.4 リンクモデル」を参照してください。