uCosminexus DocumentBroker Version 5 概説
ここでは,リンクオブジェクトを構成するDocumentBrokerオブジェクトについて説明します。
ここでは,フォルダを使用した関連付けの場合の,直接型リンクおよび参照型リンクについて説明します。直接型リンクおよび参照型リンクを表すリンクオブジェクトを構成するDocumentBrokerオブジェクトを次の図に示します。
図3-15 直接型リンクおよび参照型リンクを表すリンクオブジェクトを構成するDocumentBrokerオブジェクト
各リンクオブジェクトを構成するDocumentBrokerオブジェクトについて説明します。
これらのDocumentBrokerオブジェクトの識別にはリンク識別子を使用します。上位オブジェクトまたは下位オブジェクトとの関連付けを表すリンクオブジェクトの一覧の取得時に,リンク識別子を取得できます。
これらのリンクオブジェクトは,文書またはフォルダ(下位オブジェクト)の作成時に,同時にリンク付ける既存のフォルダ(上位オブジェクト)を指定した場合に作成されます。また,既存のフォルダ(上位オブジェクト)からほかのフォルダまたは文書(下位オブジェクト)に対してリンクを設定した場合にも作成されます。リンクオブジェクトは,上位オブジェクトまたはリンクオブジェクト自身のインターフェースで操作します。また,リンクオブジェクトには,プロパティも設定できます。
上位オブジェクトまたは下位オブジェクトを削除すると,設定されていたリンクオブジェクトも削除されます。ただし,リンクの種類によってはリンクオブジェクトが削除されない場合もあります。詳細については「(3) リンクの解除,リンク元文書およびリンク先文書の削除」を参照してください。
直接型リンクおよび参照型リンクは,フォルダと文書,フォルダとフォルダを関連付けます。直接型リンクおよび参照型リンクの設定例を次の図に示します。
図3-16 直接型リンクおよび参照型リンクの設定例
この例では,直接型リンクおよび参照型リンクを使用して,バージョンなしフォルダからほかの文書管理オブジェクトを関連付けています。
ここでは,文書間を関連付ける場合の,文書間リンクについて説明します。文書間リンクを表すリンクオブジェクトを構成するDocumentBrokerオブジェクトを次の図に示します。
図3-17 文書間リンクを表すリンクオブジェクトを構成するDocumentBrokerオブジェクト
文書間リンクを表すリンクオブジェクトを構成するDocumentBrokerオブジェクトについて説明します。
文書間リンクを表すリンクオブジェクトは,文書(リンク元文書)の作成時に,同時に既存の文書(リンク先文書)に対して文書間リンクを設定した場合に作成されます。また,既存の文書(リンク元文書)からほかの文書(リンク先文書)に対して文書間リンクを設定した場合にも作成されます。リンクオブジェクトは,リンク元文書またはリンクオブジェクト自身のインターフェースで操作します。また,リンクオブジェクトには,プロパティも設定できます。
なお,文書間リンクを表すリンクオブジェクトは,リンク元文書に従属するDocumentBrokerオブジェクトです。このため,リンク元文書を削除すると,設定されていたリンクオブジェクトも削除されますが,リンク先文書を削除しても,リンク元文書に設定されたリンクオブジェクトは削除されません。したがって,リンクを設定している文書を削除した場合は,リンク元文書からのリンクを解除することをお勧めします。
文書間リンクを表すリンクオブジェクトは,文書を表す次のDocumentBrokerオブジェクト間の関連付けに使用できます。また,バージョン付き文書の1バージョンに対してリンクを設定することもできます。
文書間リンクの設定例を次の図に示します。
図3-18 文書間リンクの設定例
この例では,文書間リンクを使用して,バージョン付き文書からほかの文書を関連付けています。
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