uCosminexus DocumentBroker Version 5 概説

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3.2.1 レンディション管理の概要

ここでは,レンディション管理の概要について説明します。

<この項の構成>
(1) レンディションの種類
(2) レンディションのコンテンツの管理
(3) マルチレンディション文書の用途

(1) レンディションの種類

DocumentBrokerでは,バージョンなし文書またはバージョン付き文書に1個,または複数のレンディションを登録して管理します。レンディション管理モデルでは,次の二つのレンディションを区別して扱います。

マスタレンディション
主要なレンディションです。レンディションを1個だけ登録した場合は,そのレンディションがマスタレンディションになります。
サブレンディション
マスタレンディション以外のレンディションです。
文書をマルチレンディション文書として管理する場合,一つの文書に対して1個のマスタレンディション,および最大9個のサブレンディションを登録できます。DocumentBrokerでは文書の作成時,コンテンツの更新時,またはレンディションの追加時に,レンディションを登録できます。また,文書の作成時またはレンディションの追加時には,複数のレンディションを一括して登録できます。
サブレンディションは削除できます。ただし,マスタレンディションは削除できません。また,サブレンディションをマスタレンディションに変更することもできます。この場合,それまでマスタレンディションだったレンディションはサブレンディションに変更されます。

(2) レンディションのコンテンツの管理

文書のコンテンツ(Wordやテキストエディタなどのアプリケーションプログラムで作成された文書ファイル)は,プロパティおよびレンディションタイプ(MIME形式)の情報を合わせて,レンディションとして文書に登録して管理します。

文書のコンテンツに対しては,次の操作ができます。

(3) マルチレンディション文書の用途

バージョンなし文書またはバージョン付き文書に複数のレンディションを登録して,マルチレンディション文書として管理すると,次のような場合に使用できます。

アクセス制御モデルについては,「3.8 アクセス制御モデル」を参照してください。