ここでは，バージョン付き文書を構成するDocumentBrokerオブジェクトについて説明します。バージョン付き文書を構成するDocumentBrokerオブジェクトを次の図に示します。

図3-4　バージョン付き文書を構成するDocumentBrokerオブジェクト

バージョン付き文書のバージョニングオブジェクトのトップオブジェクトクラスは，dmaClass_ConfigurationHistoryクラスまたはそのサブクラスです。

バージョン付き文書のバージョンオブジェクトのトップオブジェクトクラスは，dmaClass_DocVersionクラス，edmClass_VersionTracedDocVersionクラス，またはそのサブクラスです。

バージョン付き文書を構成するDocumentBrokerオブジェクトについて説明します。

• ConfigurationHistoryオブジェクト
  バージョン付き文書のバージョニングオブジェクトのトップオブジェクトです。このDocumentBrokerオブジェクトのプロパティがバージョン付き文書クラスのデフォルトのプロパティとなり，バージョニングオブジェクトのプロパティとして使用できます。また，このDocumentBrokerオブジェクトのOIIDがバージョン付き文書のOIIDとなります。
  
• VersionTracedDocVersionオブジェクト
  バージョンオブジェクトのトップオブジェクトです（トップオブジェクトクラスは，edmClass_VersionTracedDocVersionクラスまたはそのサブクラス）。
  このDocumentBrokerオブジェクトのプロパティは，バージョンオブジェクトのプロパティとして使用できます。バージョン付き文書の個々のバージョンの識別には，このDocumentBrokerオブジェクトのOIIDではなく，バージョン識別子を使用します。
  
• DocVersionオブジェクト
  バージョンオブジェクトのトップオブジェクトです（トップオブジェクトクラスは，dmaClass_DocVersionクラス，またはedmClass_VersionTracedDocVersionクラス以外のdmaClass_DocVersionクラスのサブクラス）。
  このDocumentBrokerオブジェクトのプロパティは，バージョンオブジェクトのプロパティとして使用できます。バージョン付き文書の個々のバージョンの識別には，このDocumentBrokerオブジェクトのOIIDではなく，バージョン識別子を使用します。