uCosminexus DocumentBroker Version 5 概説

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1.1.1 DocumentBrokerの特長

DocumentBrokerの特長について説明します。

<この項の構成>
(1) システムの運用性,信頼性を確保
(2) 必要な文書をすばやく確実に入手
(3) オープンな環境でシステムを構築

(1) システムの運用性,信頼性を確保

(a) すべての文書をデータベースシステムで保管

すべての文書および文書に付随する情報を,データベースシステムであるHiRDBに格納します。小規模な基幹文書管理システムはもちろん,大規模,大容量の基幹文書管理システムを運用する上での運用性と,高い信頼性を確保しています。増え続けていくデータ量や業務の規模の拡大に合わせて段階的にシステムを拡張できます。

(b) きめ細かなアクセス制御を実現

すべての文書に対して,担当業務単位,役割単位,ユーザ単位などに細分化したアクセス権を設定できます。これによって,文書に対する不正なアクセスによる情報の漏えいを防止できます。

(2) 必要な文書をすばやく確実に入手

文書中の単語をキーワードにした高速の全文検索,属性を利用した絞り込み検索,指定した文章と類似する概念を持つ文書の全文検索(概念検索)など,豊富な検索機能を提供しています。したがって,管理している膨大な量の文書の中から目的の文書をすばやく確実に入手できる検索システムを構築できます。

(3) オープンな環境でシステムを構築

アプリケーションの実行環境の構築は,Javaアプリケーションサーバの標準仕様であるJ2EEに準拠しています。アプリケーション開発時には,アプリケーション内でJ2EEフォルダ,J2EEサービス,J2EEリソースなどで提供されているAPIを呼び出すことで,煩雑なコーディングをしないで,複数の業務で共通の処理を実現できます。