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Hitachi IT Operations Director 導入・設計ガイド


4.3.3 リモートコントロールの前提条件

コンピュータをリモートコントロールするための前提条件について説明します。

管理者のコンピュータの前提条件

管理者のコンピュータには、コントローラがインストールされている必要があります。コントローラとは、リモートコントロールする側のプログラムです。リモートコントロールの対象となるコンピュータの画面を呼び出して操作できます。

コントローラは、操作画面からリモートコントロールを実行すると、操作画面を表示しているコンピュータに自動的にインストールされます。

接続先のコンピュータの前提条件

接続先のコンピュータは、コントローラの接続方法によって必要な条件が異なります。

標準接続

エージェントが導入済みで、リモコンエージェントが起動している必要があります。リモコンエージェントとは、リモートコントロールされる側のプログラムです。コントローラに自身のコンピュータの画面を提供し、コントローラから指示された操作を画面上で実行します。

リモコンエージェントは、エージェントのプログラムの一部です。つまり、エージェントを導入すると、自動的にリモコンエージェントも導入されます。リモコンエージェントとコントローラが標準接続することで、すべてのリモートコントロール機能が使用できるようになります。

RFBで接続

RFBで接続すると、リモコンエージェントを使用しないで(エージェントレスで)リモートコントロール機能を使用できます。ただし、RFBで接続するとリモートコントロール機能の一部が制限されます。

RFBで接続するには、次の条件のうちどれかを満たす必要があります。

  • VNCサーバ機能を持つソフトウェア(例えば、次のソフトウェア)が実行されている

    ・Intel vPro(AMT 6.0 以降を搭載したコンピュータで、KVM Remote Control が利用できる場合)

    ・RealVNC

    ・UltraVNC

    ・VMware Workstation

  • OSがMac OS Xで、Apple Remote Desktop Serviceが実行されている

注意事項

RFB接続によるリモートコントロールは、被コントロール側がフリーソフトウェアなどで実現されていることもあるため、必ずしも動作を保証できるものではありません。また、一部の機能が使えないこともあります。そのため、試用版を使って事前に動作を確認検証いただくことをお勧めします。 なお、RFB接続での被コントロール側のハードウェアまたはプログラムの環境構築、仕様、設定方法、および障害などについてのお問い合わせには対応できません。

注意事項

JP1/NETM/Remote ControlおよびJP1/NETM/DMのリモートコントロール機能とは接続できません。

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