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Hitachi IT Operations Director 導入・設計ガイド


2.5.3 オンライン管理のコンピュータへのエージェント設定の割り当て

エージェントのセットアップ内容は、管理用サーバで設定できるエージェント設定で管理します。エージェント設定の内容を変更すると、そのエージェント設定が適用されたすべてのオンライン管理のコンピュータの設定を一括して変更できます。これによって、エージェントのセットアップ内容を効率良く変更できます。

エージェント設定は、デフォルトではデフォルトエージェント設定が自動的に割り当てられます。ただし、グループに対してエージェント設定が割り当て済みの場合、新規に管理対象になったオンライン管理のコンピュータが自動的にそのグループに登録されると、グループに対して割り当てられたエージェント設定がデフォルトで適用されます。例えば、OSのグループ「Windows XP Professional」にエージェント設定「XP用設定」を割り当てておくと、Windows XPのコンピュータが管理対象になると自動的に「XP用設定」が割り当てられます。

コンピュータ単位またはグループ単位で異なるエージェント設定を適用したい場合は、任意のエージェント設定を作成して、コンピュータまたはグループに割り当てます。ユーザー定義のグループにはエージェント設定を割り当てられません。

エージェント設定をコンピュータに割り当てた場合、対象のコンピュータにエージェント設定が適用されます。エージェント設定をグループに割り当てた場合、そのグループに属するすべてのオンライン管理のコンピュータにエージェント設定が適用されます。エージェント設定の割り当てられ方を次の図に示します。

[図データ]

コンピュータへの割り当てとグループへの割り当てが重複する場合は、コンピュータに割り当てたエージェント設定が適用されます。また、エージェント設定が直接割り当てられているグループは、上位のグループにエージェント設定を割り当てても、そのエージェント設定は適用されません。割り当てが重複する場合にエージェント設定がどのように割り当たるかを次の図に示します。

[図データ]

エージェント設定の割り当てを解除すると、上位のグループに割り当てているエージェント設定が適用されます。

なお、複数のネットワークカードを利用している場合など、コンピュータが複数のIPアドレスのグループに登録されてしまうことがあります。コンピュータが複数のグループに登録されている場合、各登録先のグループに異なるエージェント設定が割り当てられているときは、そのコンピュータにはデフォルトエージェント設定が適用されます。