2.4.1 ライセンスの保有数と利用数を基に運用状況を確認する
すべての機器にインストールされているライセンスの情報を基に総数管理することで、ライセンスの使用超過や保有していないライセンスの使用など、基本的なライセンス管理が実行できます。
ライセンスの管理は、「ライセンス管理」以下の業務メニューから実行します。
業務メニュー「保有ライセンス一覧」をクリックすると表示される保有ライセンス一覧画面では、ライセンスごとに保有数、利用数、空き数の比較表が表示されるので、ライセンスの使用状況を一目で把握できます。
保有ライセンス一覧画面を次の図に示します。
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この比較表を基に、余っているライセンスがないので追加して購入する、ライセンスが余っているので不足している部署に移管するなどを検討できます。
また、ライセンスを適正に利用していない場合として、各業務メニューから次の内容を確認できます。
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「超過ライセンス一覧」
保有数に対して設定したしきい値を超えて利用されているライセンスがあるかどうか。
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「不正利用ライセンス一覧」
使用期間が切れたライセンスを利用していないかどうか。また、保有していないライセンスを使用していないかどうか。
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「未登録ソフトウェア利用一覧」
ソフトウェア名が登録されていないソフトウェアが利用されているかどうか。
- ポイント
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ライセンスの超過があった場合、資産管理者あてにメールで通知できます。これによって、ライセンスの超過を見過ごしてしまうのを防ぐことができ、資産管理者の負荷を軽減できます。資産管理者へのメール通知は、Windowsのタスクスケジューラに登録されたタスクによって監視します。タスクの設定方法については、マニュアル「設計・構築ガイド」の「5.9 タスクスケジューラに登録されるタスクの設定」を参照してください。
ライセンスの運用状況を確認するまでに必要な作業の流れを次に示します。
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管理情報を資産管理データベースに登録する。
ライセンスの使用状況を確認するために必要なデータは、次の2種類です。
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機器の情報
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機器にインストールされているソフトウェアの情報
機器の情報と機器にインストールされているライセンスの情報は、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerで取得した管理情報を利用することで登録できます。管理情報の登録方法については、マニュアル「設計・構築ガイド」の「5.1.1 JP1/IT Desktop Management 2 - Manager管理情報を取得するために必要な作業の流れ」を参照してください。
ライセンスを効率良く管理するためには、管理情報を取得する際に、インストールソフトウェア名をソフトウェア名に自動的に割り当てる設定にしておくことをお勧めします。インストールソフトウェア名をソフトウェア名に自動的に割り当てる方法については、マニュアル「設計・構築ガイド」の「3.2.4 ソフトウェア名の割り当て方法の設定」を参照してください。自動的に割り当てない場合は、業務メニュー「ソフトウェア名称管理」で一つずつ割り当てる必要があります。
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購入したライセンスの情報を登録する。
購入したライセンスを登録します。ライセンスを登録する方法については、マニュアル「運用ガイド」の「2.4.5 ライセンスを追加する(新規ソフトウェア登録)」を参照してください。
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タスクスケジューラで「ライセンス超過通知」のタスクを有効にする。
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ライセンスの利用状況が集計されて、ライセンスを超過してインストールされたことが通知される。
タスクスケジューラに登録されているタスクが指定した日時に実行され、ライセンスが集計されます。また、使用率のしきい値(デフォルトは100%)を超えているライセンスがあった場合、ライセンス超過を通知するメールが資産管理者に送付されます。
なお、ライセンスの集計は、業務メニュー「集計管理」を選択して表示された画面から実行することもできます。操作画面でのライセンスの集計方法については、マニュアル「運用ガイド」の「2.4.10 ライセンスの集計を実行する(集計管理)」を参照してください。
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ライセンスの利用状況を確認する。
業務メニューから「超過ライセンス一覧」を選択して表示された画面で、保有数を超えてインストールされているライセンスを確認します。
集計結果は、CSVファイルでダウンロードすることもできます。超過ライセンスを確認する方法については、マニュアル「運用ガイド」の「2.4.2 超過利用されているライセンスを調査する(超過ライセンス一覧)」を参照してください。